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EU・インド急接近で変わる多極世界の地政学...「新スパイスの道」構想は前進するか
また、トルコとエジプトはこの地域における主要なプレーヤーであるが、構想から除外されていることから、その実施に異議を唱える可能性が大いにある。
インドは今年に入って、失われた勢いを取り戻すため、ガザの停戦後にIMECに対する外交的な働きかけを再開した。
ジャイシャンカル印外相は中東での怒涛のツアーを行い、ギリシャやイスラエルとも交渉した。また、モディ首相はフランスおよびアメリカを訪問した。特にインドとフランスは、このプロジェクト推進に熱心である。フランスはマルセイユ港をこの回廊のハブにしたいのだ。
トランプ大統領がもたらした不安定さが、世界のあり方を変えようとしている。前述のクラブツリー研究員は言った。「数カ月前には、欧州とインドがこのような交流を行うことになるとは誰も予想していませんでした」。
さて、日本はどうするのだろう。インド太平洋のこのような動きに、日本はどのような戦略を描き、どのように対応するのだろうか。
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