他人に流されない、言語力、感情の整理...「コミュニケーション能力」を向上させるイチオシ書を一挙紹介
流れて生きないためにすべきこと
『抗う練習』
著者:印南敦史
出版社:フォレスト出版
これまで、時代の節々で人々は「抵抗」してきました。権力に、差別に、偏見に。でも、いつしか「抗うなんて、かっこ悪い」という時代になった気がします。「常識」「ふつう」「みんな」という名の同調圧力に屈していないでしょうか。本書はそんな「抵抗することを忘れてしまった時代」に生きる我々に、元・音楽ライターにして書評家の著者が「自分らしく生きていくために抗う術」を伝えます。
後半は和歌山カレー事件の林眞須美死刑囚の長男とのロング対談を収録。「抗い続ける存在」としての彼にスポットライトを当てました。
(フォレスト出版 出版局編集部 寺崎翼)
自分の今の言葉が、自分の未来を創る。
『頭の回転が速い人の言語化のコツ』
著者:金山拓夢
出版社:総合法令出版
実は言語化に必要なコツは3つあります。
①「なんとなく」を自覚すること。
② 頭の中を整理すること。
③ 相手のことを考えること。
たった3つですが、このコツを押さえている人は、言語化力がぐんぐんアップします。
また、この3つのコツさえ意識しておけば、一般的にいわれている「言語化力を上げる方法」や「誰かのまねをする」など既存のアプローチをする必要はありません。
日常生活全てが言語化の練習の場になるからです。
言葉は一生使うもの。
言語化力を磨くのは、早ければ早いほどいいでしょう。
この本がいま一度、読者の皆様の言語化力、そして伝え方を見直すきっかけになれば嬉しいです!
(総合法令出版 編集部 市川純矢)
笑いあり涙あり、プリンセスの留学生活の日々
『赤と青のガウン オックスフォード留学記』
著者:彬子女王
出版社:PHP研究所
赤と青のガウン。それは、くじけそうになったときにふと頭に浮かび、オックスフォードに来たときの自分に立ち返らせてくれる「目標」だった──(「あとがき」より)
著者は日本美術史の研究者で博士号も取得された女性皇族。その留学記と聞くと、構えてしまう方もいるでしょう。ところがこの本には、喜び笑い、壁にぶつかって悩み苦しみ、緊張すれば驚きもして、留学生活を一人の女性として満喫した姿が、面白すぎるエピソードとともに、飾らない筆致で綴られています。
とくに、「ヒゲの殿下」の愛称で国民に親しまれた父宮様の故・寬仁親王殿下との思い出は、「父と娘」のありのままの風景が見えてきて、泣けます!
(PHP研究所 ビジネス・教養出版部 「PHP文庫」編集担当)