中国CPI、3月は前年比0.1%下落 PPIマイナス続く

4月10日、中国国家統計局が発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、2カ月連続で下落した。写真は2024年1月、北京市内の露天市場で撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
[北京 10日 ロイター] - 中国国家統計局が10日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、2カ月連続で下落した。関税リスクを背景に景気先行きを巡る警戒感が高まる中、生産者物価指数(PPI)の下落も続いた。
CPIは前年比0.1%下落。2月の0.7%下落よりも小幅なマイナスにとどまったものの、ロイターがまとめた市場予想(横ばい)を下回った。
前月比では0.4%下落。市場予想は0.3%下落、2月は0.2%下落していた。
変動の大きい食品と燃料価格を除いたコアインフレ率は0.5%上昇。前月は0.1%下落だった。
中国が米国の関税に対抗措置を講じる中、経済成長に対する純輸出の寄与度はマイナスに転じると予想されており、今年は消費が焦点となっている。
シティのエコノミストは「外的ショックがある中、財政政策が内需拡大を主導すると見込みだ」とし、年央に1兆元(1360億6000万ドル)─1兆5000億元の追加支援策が導入されると予想した。
「下取り補助金、育児補助金、低所得層支援の拡大といった選択肢が検討されている」との見方を示した。
PPIは前年比2.5%下落。落ち込み幅は2月の2.2%から拡大し、4カ月ぶりの大きさとなった。市場予想は2.3%下落だった。