- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- 僕のイギリスの母校はなぜ教育格差を覆せたのか
僕のイギリスの母校はなぜ教育格差を覆せたのか
今のイギリスでは、こんな一見したところ当たり障りのない見解を述べるだけで物議を醸してしまう。両親が結婚していないというだけで純真な子供たちに烙印を押しているではないか、(父親となる男性に捨てられて困難な状況下で精いっぱい頑張っている)シングルマザーに冷た過ぎるじゃないか、と非難されるだろう。虐待する父親やケンカばかりの両親のもとで育つより離婚した家庭で育つほうがずっと害は少ないと指摘する声もあるだろう。もちろん、これらもまた真実ではある。
僕が懸念するのは、貧困の世代間連鎖や、社会経済的地位上昇の機会の欠如について僕たちが社会として議論する一方で、主要な問題の1つを認めようとしていないということだ。僕個人の経験から、安定した家庭で育ち、他の安定した家庭の子供たちと共に教育を受けることは確実に、僕や、労働者階級家庭のアイルランド移民のクラスメイトたちの人生の可能性を広げたということを、僕は知っている。僕たちは両親が得た以上のものを勝ち取り、僕たちの学校と理論上はほとんど違わないはずの近隣校の生徒たちより格段に「上を行く」成績を収めることができた。
【関連記事】コロナ危機で圧倒的に不利になる貧しい子供の教育
【関連記事】イギリスで「学生のような(質素な)生活」は、もはや死語?
【話題の記事】
・「英王室はそれでも黒人プリンセスを認めない」
・カナダで「童貞テロ」を初訴追──過激化した非モテ男の「インセル」思想とは
・中国は「第三次大戦を準備している」
・男性190人をレイプした男、英で終身刑に その恐るべき二面性
2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか
土地持ち農家は高額な相続税を払え...英労働党の新方針が農村部で大不評 2024.12.27
シリアに散った眼帯のジャーナリスト...アサド政権崩壊で思い返したいこと 2024.12.12
バックパックを背負った犬が歩くたび、自然が蘇る未来 2024.12.06
イギリスを悩ます「安楽死」法の重さ 2024.12.04
引責辞任したカンタベリー大主教のセレブで偽善的でえげつない素顔 2024.11.30
トランプを勝たせたアメリカは馬鹿でも人種差別主義でもない 2024.11.27
シニカルなイギリス風ユーモアでスターマー英首相を斬ると... 2024.11.09
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員