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ヴィズマーラ恵子|イタリア

ワクチン2回目の投与後のイタリアの医師によるレビューとコロナ新症状

画像iStock-Prostock-Studio

| Covidワクチンの副作用について

イタリアの医師らが、2回目の接種を終えて、副作用についてをレビューした。

イタリアの医師らが2回目の接種を終えた後、抗コビッドワクチンによる副作用と現在の体調を語ったものを紹介したい。
人それぞれに違った体に感じる違和感と変化、しかし、それは数時間しか続かなかったとどの医師も共通して同じことを報告している。

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最初のワクチン投与は12月27日、注射を刺された部位にほんのわずかな痛み。2回目は1月18日、その夜は悪寒があったと言う。

「免疫不全部門のチカリーニ医師が翌朝、38.2で激しい筋肉痛、頭痛、発熱で目が覚めたと言っていたのを思い出したので、タチピリーナを服用しました。
私たちは、これらの症状が2回目の投与後に現れる可能性があることを知っていました。すべて想定内のことだったので、数時間以内に熱は下がりましたし、翌朝は私は通常通り健康な状態に回復しました。」


*タキピリーナというイタリアでは一般的な解熱・鎮痛薬

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解熱・鎮痛薬. 有効成分がパラセタモール系の錠剤タキピリーナ500(錠剤タイプ)とタキピリーナ1000(上:錠剤タイプ、下:水に溶かして飲むタイプ)- 画像筆者撮影

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衛生学の専門家であり、ローマのジェメッリの予防接種者であるフランチェスコ・カストリーニ医師は、12月28日に最初の予防接種を受け、数時間後に頭痛、骨と筋肉の痛みを感じたと言う。
しかし、一日の終わりにそれらの症状のすべてが消えたとのこと。

「2回目の投与後、頭痛はひどく、注射部位に不快感を覚えました。このために私はパラセタモール錠を服用しました。一部の患者は、発熱と胃腸の症状があると報告しています。」

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微生物学の教授であり、パドヴァ大学の分子医学部長であるアンドレア・クリザンティ医師は、ワクチンの2回目の注射後、それほど問題はなく、腕が少し痛む程度だった。
同僚医師がリザンティ医師に厄介な副作用について話しをしてきたと言う。

その内容は、

「逸話的なものでまだ検証されていないし、あくまでも仮定にすぎないが、"激しい頭痛、倦怠感、筋肉痛"といった副作用の症状をあげている人達は、すでにコロナウイルスに感染し治癒をして陰性になった人の間で多く聞かれる副作用の事例です。なので、相関関係があるかどうかを理解するためにこの仮定を実証する研究をしようと思います。」

というもの。

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ミラノのサッコ病院の感染症の責任者であるジュリアーノ・リザルディーニ医師は、最初の投与後も2回目の投与後も腕の痛みすらなかったと言う。抗コビッドワクチンによる副作用を経験したことがない幸運な人の一人だ。
他の人と異なった反応をしたことは驚くようなことではなく、主観的なものであるので、全てのワクチン接種においても2回目の注射はさらに様々な違和感を感じたり問題を引き起こす可能性があることは否定しないと言う。

「特に重要なことは、2回目のワクチン接種を終えた人には、有害事象を報告するように勧めます。この方法でのみ詳細な調査を行うことができるからです。」

2回のワクチンを接種完了した人達からの口コミレビューは、まだワクチンを接種していない人達にとっては、とても興味深く有益な情報である。多くの人達から情報提供の協力を求めている。

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ミラノのサンティ・パオロ・エカルロの感染症の責任者であり、州立大学の感染症の教授であるモンフォルテ医師は、最初の投与後に副作用がなかったが、2回目以降、注射を受けた腕に腫れが生じ、少しのかゆみを伴う熱を感じたと言う。

「他の同僚は、さらにいくつかの副作用を報告しています。2人の若い医者が熱と倦怠感でひと夜を過ごしました。これらの症状に対し、パラセタモールを服用して回復しました。」

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サン・サルヴァトーレ・ダッラクーイラ病院の感染症責任者であるグリマルディ医師は、1月4日にした1回目の接種後の状態より2回目の接種後の方が体調は良かったと言う。

「私はワクチンを接種しましたが、数日後、気分が悪くなりました。私は強い脱力感に苛まれ、ひどく疲れていて、体にだるさを感じました。しかし、2回目の服用後は、腕が少し痛くなっただけでした。一方、私の協力者のうち3人は、発熱とより重い症状を患っていました。」

予防接種を受けることの重要性と比較すると、最小限の副作用反応でよかったと言う。

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2021年、今年初めの1月1日8時にワクチンを接種したローラ・アネッリ医師は、地域保健所ASLローマ1のコンサルタントコーディネーター。

「2回目接種の翌日、多くの同僚が報告したように、私もも38度の高熱が出ました。1時間、頭が重く、倦怠感と発熱が続いたので、その日は、タキピリーナを服用して寝ました。翌朝目覚めたときには、熱は下がり症状は何も残っていませんでした。」

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ローマのサンフィリッポネーリ病院のCovid部門のコーディネーターであるオビーノ医師は、1回目のワクチン接種には、注射部位に刺された腕の痛みがあり、37.2度の微熱が続いた。下肢にも痛み。
しかし、それはインフルエンザの予防接種をするとすべてなくなり回復した。

「しかし、2回目のワクチン接種の数時間後、私は非常に疲れを感じ始めました。翌朝、腰と脚と腎臓に激しい痛みがあり、37.7の熱がありました。ワクチンを接種したことがないので、強い反応があったのかもしれません。」

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ミラノのブッツィの小児科院長であり、州立大学医学部の学部長であるジャン・ヴィンチェンツォ・ズッコッティ医師は、1月27日にファイザーワクチンの2回目の接種を受けた。

「副作用?私には何もなかったよ。抗コロナワクチンを接種について、この地域で少しだけ配給トラブルが起こって地元の皆さんにご迷惑をおかけしたが、それ以上は何もなかった。他の同僚からの反応は誰もが報告しているもので、それ以外の例外的な症状は報告されていない。予想されたパーセンテージの範囲内です。」

イタリアの製薬会社であるAifaは、副作用は臨床試験で10人に1人以上に影響を及ぼしたと説明しているが、一般的には軽度または中等度で数日以内に解消している。

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ミラノ医師会の指揮を執っているロベルト・カルロ・ロッシ医師は、すでに2回の用量の抗Covidワクチンをテストしており、今後、一般患者に投与していく。

「副作用について、文献ではファイザーの2回目の投与が少し不快感を引き起こすことが既に知られています。私の場合、注射を受けた部位の腕にかゆみと熱を帯びて不快でした。そして、私の同僚達が私に報告した最も頻繁な症状は、倦怠感、筋肉痛、発熱でした。」

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コロナウイルス手術チームの彼女はビテルボのASLの予防接種者であるため、抗コビッド血清の投与を受けた最初の1人だった。

「1月18日に2回目のワクチン接種を受けて以降、軽度のインフルエンザの症状が見られました。37.5〜38歳の発熱、倦怠感、骨の痛みです。それらの症状は24時間ずっと続き、徐々に回復してきました。翌日、私は通常の状態に戻りました。」


| コロナウイルスの新症状、舌に白っぽい斑点がびっしり"コロナ舌"

キングスカレッジオブロンドンの疫学者であるティムスペクター教授らTim Spectorの疫学者チームは、コロナ陽性の患者の口の中で発症する潰瘍についてを説明した。
研究者たちは、ZOEが開発した症状の存在を報告するアプリを使用し、これまで無視されてきたこの病気の症状を報告した。
一部の英国の医師は、これを「Covid舌」と呼んでいるそうだ。
コロナウイルスに感染した陽性患者達が、症状を報告するアプリケーションのおかげで、これまで無視されてきた新たな症状についてもまた加わった。
このアプリは、数百万人の英国ユーザーがダウンロードしていて、このアプリを通して報告された症状やLong-Covidの症状の研究に役立っているという。

ティム・スペクター教授はツイッターで、
「コビッドの5人に1人は、英国公衆衛生サービスの公式リストに載っていない珍しい症状を持っている」と書いている。

ティム・スペクター教授によると、

「口の中には、奇妙な潰瘍が増えている。
舌の炎症は医学的には舌炎と呼ばれ、それは様々な感染症によって引き起こされる可能性があるが、「COVID舌」の場合、臓器が腫れ、痛みを伴うことがあり、時には色の変化や白っぽい斑点が見られる。
場合によっては、数週間または数か月続くことがある。もちろん、他の病気が口内潰瘍を引き起こす可能性があるため、これらの症状を示す人がCOVID陽性であると言うわけではないが、医師に相談することを強く勧める。」

とのことだ。


| その他の皮膚症状

じんましん、水痘のような皮膚の発疹、水疱、手足のしもやけなどの皮膚症状は世界中で報告されている。
いくつかの研究では、血管循環の障害によって引き起こされることもあるもので、このコロナウイルスによってさまざまな皮膚疾患を引き起こすと説明されている。高齢者でより頻繁に現れ、コロナ陽性患者が、回復をして唯一残った症状が皮膚疾患であるとリリースされたアプリのデータ分析でも明らかになった。実に、陽性患者の21%が皮膚症状を報告している。

 

Profile

著者プロフィール
ヴィズマーラ恵子

イタリア・ミラノ郊外在住。イタリア抹茶ストアと日本茶舗を経営・代表取締役社長。和⇄伊語逐次通訳・翻訳・コーディネータガイド。福岡県出身。中学校美術科教師を経て2000年に渡伊。フィレンツェ留学後ミラノに移住。イタリアの最新ニュースを斜め読みし、在住邦人の目線で現地から生の声を綴る。
Twitter:@vismoglie

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