イタリア事情斜め読み
タトゥーで警察官が処分から見るイタリアのタトゥー事情
元警察官アリアンナ、功労の表彰時に手首のタトゥーが見つかり表彰は取下げ、同じ日に定職処分通知。その後解雇。イタリアでは刺青がある者は警察に入ることが法律で許可されていない。刺青除去手術をしたが警察に入る前では無い為、虚偽申告をしていた事で彼女は裁判で敗北https://t.co/kTNAdh4Kae
-- ヴィズマーラ恵子 イタリア在住 (@vismoglie) August 14, 2020
| イタリアでは刺青がある者は、法律により警察に入ることが許可されない
警察採用試験に合格し、制服を着た後、タトゥーをしたために追放された数十人、おそらく数百人の警官とカラビニエリのうちの一人が、この元婦人警官のアリアナ・ヴィルゴリーノさん。
ロディ警察本部に勤務していたペスキエーラデルガルダ(ヴェローナ)出身の31歳
同僚の検査官である内縁の夫と、二人の間に生まれた8歳になる息子をもつ一児の母。
息子の将来の夢は警察官になることだという。
Guardamiglio交通警察部隊所属、60km制限の高速道路に配属されたり、麻薬捜査や交通事故処理などが彼女の行なっていた職務内容だ。
時には、事故で4本の指を切断して身動きが取れない状態の少女を自身のつけていたブレスレットを使って止血し、命を救ったこともあったという。
彼女が勤務し始めてから1年間が経った2019年10月16日の夜、
カサルプステルレンゴの街で、勤務を終え仲間とバーで飲んでいたところ、エクアドル人同士がボトルをめぐって大喧嘩を始めた。
非常に緊迫した危険な状況下で彼女は勇敢に喧嘩の仲裁に入り、援軍が到着するまで暴れるエクアドル人を素手で取り押さえた。
2019年11月7日にその勇気を称える功労賞の表彰をロディ県知事から受けた。
表彰式の2時間後に彼女の運命が大きく変わることとなる。
著者プロフィール
- ヴィズマーラ恵子
イタリア・ミラノ郊外在住。イタリア抹茶ストアと日本茶舗を経営・代表取締役社長。和⇄伊語逐次通訳・翻訳・コーディネータガイド。福岡県出身。中学校美術科教師を経て2000年に渡伊。フィレンツェ留学後ミラノに移住。イタリアの最新ニュースを斜め読みし、在住邦人の目線で現地から生の声を綴る。
Twitter:@vismoglie