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US Netflix映画ランキングでついにトップ10入り!田中監督のDamon City~鬼ゴロシ

『Demon City 』『鬼ゴロシ(邦題)』がNetflixで世界配信!2025年2月27日から視聴できるようになり、日本発のハードボイルド・アクションが世界中のファンを熱狂させている。そしてなんと、US Netflix映画ランキングでついにトップ10入りした。 日本の作品がここまで話題になるのは本当に嬉しいし、田中征爾監督のこだわりとストーリーテリングの力が証明された瞬間だ。復讐に燃える主人公と、容赦ないバイオレンス描写、そして社会への鋭いメッセージが詰まったこの作品、すでに話題沸騰中。
今回、田中監督から直接コメントをいただくことができた。
『Demon City』は、
河部真道(かわべまさみち)氏の漫画『鬼ゴロシ』が原作の作品で、激しい復讐アクションと超自然的要素を融合させた物語だ。主人公は、高度な技術を持つ殺し屋。妻と娘が殺されたことにより、血の復讐劇を繰り広げる。
田中監督からのコメント
「『Demon City 鬼ゴロシ』がグローバルで多くの方にご覧いただけていて本当に嬉しく思います。プロット自体は極限までシンプルにしましたが、アクションはもちろん、登場人物の造形や悪役たちの言動、様々な表象を通して(Demon Cityというタイトルのとおり)「街」というものがどのように成立し得るのか、その中でその出自が必ずしも善ではない主人公がどのように足掻くのかを描くことに興味がありました。それが成功した部分そうでない部分があると思いますが、こうして世界中に作品が届くことを、心から喜んでいます。」
私が田中監督の作品を初めて観たのは、「メランコリック」という監督の長編デビュー作だったのだが、すでにNYでも上映されたという。
「メランコリックはNYのJAPAN CUTSという映画祭で上映されて観客賞をいただきました。今日本では『死に損なった男』という映画が映画館で上映中です。こちらもいつかNYで上映される機会があると嬉しいですね。」
田中監督はカリフォルニアに留学経験があるためか、一度日本を離れてみないと気づけない、日本ならではの魅力が作品の随所にちりばめられている。田中監督の視点だからこそ、日本の芸術的な美しさに加え、自然の美しさ、それとは対象的な恐怖を感じさせる日本の裏社会にはびこる汚れた世界も独自の感覚で引き出し、作品に落とし込んでいるのが印象的だ。
今回、布袋寅泰さんの音楽もまた、どこか和の響きを感じさせる音色で、物語の世界観に見事に溶け込んでいた。役者さんたちのアクションもリアルなので、どうやってトレーニングしたり撮影したのかがとても気になった。
■現在公開中の田中征爾監督の映画
【プロフィール】
田中征爾(たなかせいじ)1987年生まれ。福岡県出身。
日本大学芸術学部演劇学科を中退後、映画を学ぶ為にカリフォルニア州の大学に入学。帰国後は舞台の演出及び、脚本執筆をしつつ、映像作品を製作。現在はベンチャーIT企業で動画制作を担当。
第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門にて初長編監督作『メランコリック』が上映、監督賞を受賞し、世界各国の映画祭でも数々の賞を受賞。
映画ドットコムの「鬼ゴロシ」詳細
●日本以外の国の映画レビューでも☆4つの高評価
Digital Mafia Talkies のプラミット・チャタジー氏は本作に4/5の高評価を与え、
「『Demon City』は感情的な深みや物語の複雑さには欠けるが、それを補って余りあるほどの、派手で容赦なく、壮絶にゴアなアクションシーンで観客を魅了する」と評している。
https://dmtalkies.com/demon-city-netflix-movie-review-2025/
https://movieweb.com/netflix-demon-city-revenge-action-thriller-streaming-hit/

- ベイリー弘恵
NY移住後にITの仕事につきアメリカ永住権を取得。趣味として始めたホームページ「ハーレム日記」が人気となり出版、ITサポートの仕事を続けながら、ライターとして日本の雑誌や新聞、ウェブほか、メディアにも投稿。NY1page.com LLC代表としてNYで活躍する日本人アーティストをサポートするためのサイトを運営している。
NY在住の日本人エンターテイナーを応援するサイト:NY1page.com