コラム

「クリスマスなし」の衝撃から立ち直れないイギリス

2020年12月24日(木)14時30分

きょうだいとの間にわだかまりがあるかもしれないし、クリスマス以外はほとんど口をきかない家族がいるかもしれないし、義母を恨んでいるかもしれない。クリスマスは恐怖、という人もいるだろう。

それでも、とりあえず集まって、プレゼントを交換し、ごちそうが出てくると、そうした思いもどことなく癒される。しばらくの間だけでも。

もう「しばらくの間」、僕たち多くのイギリス人は、何でも差し出すつもりだ。この陰鬱な冬を忘れるため、この陰鬱な1年を忘れるため、この恐ろしいウイルスを忘れるために。

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プロフィール

コリン・ジョイス

フリージャーナリスト。1970年、イギリス生まれ。92年に来日し、神戸と東京で暮らす。ニューズウィーク日本版記者、英デイリー・テレグラフ紙東京支局長を経て、フリーに。日本、ニューヨークでの滞在を経て2010年、16年ぶりに故郷イングランドに帰国。フリーランスのジャーナリストとしてイングランドのエセックスを拠点に活動する。ビールとサッカーをこよなく愛す。著書に『「ニッポン社会」入門――英国人記者の抱腹レポート』(NHK生活人新書)、『新「ニッポン社会」入門--英国人、日本で再び発見する』(三賢社)、『マインド・ザ・ギャップ! 日本とイギリスの〈すきま〉』(NHK出版新書)、『なぜオックスフォードが世界一の大学なのか』(三賢社)など。

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同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

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