- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- ヘンリー王子「王室引退」への不満と同情と
ヘンリー王子「王室引退」への不満と同情と
ヘンリーの引退表明とそのやり方に衝撃が広がる一方で、同情や惜しむ声も出てきている。英王室は、欧州諸国の王室と比べても概して多忙で自由がない。「金魚鉢」に暮らし、マスコミやエンタメ界から格好の餌食にされる。日本で『ザ・クラウン』(エリザベス女王を主人公にその波乱やロマンスを描くドラマ)みたいな番組が作られるとは思えないし、コメディアンが皇室を際どいネタにするなど考えられない。
今回の危機がどう展開するのかはまだ分からないが、ヘンリーとメーガンが彼らの決断を正当化できるだけの新たなアイデンティティーを獲得できる可能性だってあり得る。彼らは「汚い」商業主義や「現役」王室からの資金援助に頼ることなく、積極的な役割を果たす道を探らねばならない。
英王室にはこの手の前例があり、1936年にはエドワード8世が王位を捨て、内気で吃音(きつおん)の弟ジョージ6世が跡を継ぐという危機が起こった。もっと近いところでは、チャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚劇も悲惨だった。でも英王室はどちらも乗り越えた。実際、時がたって人々は、これらの事件をやむを得ないもの、あるいは最善だったとさえ考えるようになっている。耐久力は英王室の大きな特徴の1つだ。今こそその強靭さを発揮するときだろう。
<本誌2020年1月21日号掲載>

アマゾンに飛びます
2020年1月21日号(1月15日発売)は「米イラン危機:戦争は起きるのか」特集。ソレイマニ司令官殺害で極限まで高まった米・イランの緊張。武力衝突に拡大する可能性はあるのか? 次の展開を読む。
紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ使い回しをやめるまで 2025.04.05
お手軽スポーツ賭博がイギリスを蝕む 2025.04.02
もうアメリカにタダ乗りできない...トランプ2期目でさすがに欧州が目を覚ました 2025.03.19
イギリス流のトランプ操縦術が始動 2025.03.05
移民の多い欧州の国々で増え続けるテロ事件...「防止」組織はテロを止められるのか 2025.03.01
政治改革を「いかにもそれやらなそう」な政党がやるとどうなるか 2025.02.15
「嫌な奴」イーロン・マスクがイギリスを救ったかも 2025.02.07
-
法人営業/担当顧客は小売店/急成長中!外資系プロ用電動工具メーカー
ミルウォーキーツール・ジャパン合同会社
- 東京都
- 年収450万円~600万円
- 正社員
-
税務 外資系企業のアウトソーシング事業の税務スタッフ・シニア/リモートワーク実施/土日祝休/残業少
アークアウトソーシング株式会社
- 東京都
- 年収490万円~770万円
- 正社員
-
港区/事務 大手外資企業内勤務/英語活かせる/22 翌7時勤務/土日祝休/年休124日
日本アスペクトコア株式会社
- 東京都
- 年収337万円~400万円
- 正社員
-
会計 外資系企業のアウトソーシング事業の会計スタッフ・シニア/リモートワーク実施/土日祝休/残業少
アークアウトソーシング株式会社
- 東京都
- 年収420万円~700万円
- 正社員