ドイツの街角から
世界の薬局コロナワクチンメーカー「バイオンテック社」が地元マインツにもたらした恩恵 赤字財政から10憶ユーロの黒字に
1450年頃、マインツはメディア革命の起点だった。この街出身のヨハネス・グーテンベルクによる活版印刷の発明により、印刷物や書籍は急速に広まった。グーテンベルクの考案した偉業は、近代の印刷術の基礎となっている。
「バイオンテックの偉業は、マインツにとってグーテンベルクの発明に次ぐ画期的な快挙。それがここで起こっていることを大変誇りに思う」(マインツ市長)
著者プロフィール
- シュピッツナーゲル典子
ドイツ在住。国際ジャーナリスト協会会員。執筆テーマはビジネス、社会問題、医療、書籍業界、観光など。市場調査やコーディネートガイドとしても活動中。欧州住まいは人生の半分以上になった。夫の海外派遣で4年間家族と滞在したチェコ・プラハでは、コンサートとオベラに明け暮れた。長年ドイツ社会にどっぷり浸かっているためか、ドイツ人の視点で日本を観察しがち。一市民としての目線で見える日常をお伝えします。
Twitter: @spnoriko