World Voice

England Swings!

ラッシャー貴子|イギリス

英国式誕生日の過ごし方 − テイク・ザットのライブでおめでとう!

 オリー・マーズが退場して短い休憩が入ったので、その間にしゃべった、しゃべった。ライブもあるから言葉を混ぜずシンプルに、という友人の配慮で、この日参加したのは全員が日本の女性。バースデーガール本人のほか、久しぶりの友人や初めての方に会えたこともこの夜の喜びだった。この国では「おしとやか」と言われがちなわたしたちだけれど、みなさん、ボディ&ソウルでライブを満喫していましたよ。

 そしていよいよテイク・ザットが登場すると、会場は黄色い声であふれかえり、2万人が立ち上がって歌って踊った。バラードの時にはスマホのライトがきらきらゆらめいた。笑いやファンサービスを交え、動く階段や別ステージも巧みに使った、楽しいエンターテインメントだった。

テイク・ザットのインスタグラム投稿より、ロンドンでのコンサートの様子。リーダー格のゲイリー・バーロウは多才で、他のアーティストに楽曲も提供しており、2012年に故エリザベス女王の即位60年を祝ってバッキンガム宮殿前で開かれた記念コンサートの音楽監督も務めた。

 正直に言うと、テイク・ザットのことは存在ぐらいしか知らなかった。けれど彼らが歌い始めると、知っている曲のなんと多かったことか! 英国に住んでいたら絶対にどこかで聞いたことがあって、ハミングできる曲ばかりだ。そういう意味で、テイク・ザットには「そんなに踊らないSMAP」というイメージがわいたけれど、みなさんはどうですか。

 誕生日のお祝いムード、自分たちのスペースがある特別感、2万人の仲間たち。ほろ酔い気分で聴く彼らの音楽はますます最高だった。友人と手をつなぎ、なじみあるメロディーに身を任せて体を揺らす心地よさ。彼女たちへの親しみも深まった、幸せな夜だった。

<今日のオマケ>

 このライブの会場O2の最寄り駅はノース・グリニッジ駅。以前このブログでもご紹介したオール・オン・ザ・ボードの2人が活動を始めた駅だ(その記事はこちら)。ライブ前に駅に着くと、SNSでお顔を見慣れているイアンさんが改札に立っていた。一瞬迷ったけれど、おずおず話しかけてみると気持ちよく応じてくださった。大ファンですと伝えられただけで嬉しかったのに、ハグまでしてもらって大感激。

 オール・オン・ザ・ボードといえば、掲示板に書き込まれる詩だ。この日に書かれていたのはテイク・ザットのライブに行くファンに楽しんでもらう内容だった。ここで、イアンさんに当日出された質問を皆さんにもお聞きしましょう。さて、この詩にはテイク・ザットの曲名がいくつ使われているでしょうか?

newsweekjp_20240516083618.jpeg

ライブ当日、ノース・グリニッジ駅の掲示板に書かれていたオール・オン・ザ・ボードの詩。テイク・ザットの曲はハミングぐらいしかできないので、わたしは5曲しかわかりませんでした。みなさん、どうですか? 筆者撮影

 

Profile

著者プロフィール
ラッシャー貴子

ロンドン在住15年目の英語翻訳者、英国旅行ライター。共訳書『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』、訳書『Why on Earth アイスランド縦断記』、翻訳協力『アメリカの大学生が学んでいる伝え方の教科書』、『英語はもっとイディオムで話そう』など。違う文化や人の暮らしに興味あり。世界中から人が集まるコスモポリタンなロンドンの風景や出会った人たち、英国らしさ、日本人として考えることなどを綴ります。

ブログ:ロンドン 2人暮らし

Twitter:@lonlonsmile

あなたにおすすめ

あなたにおすすめ

あなたにおすすめ

あなたにおすすめ

Ranking

アクセスランキング

Twitter

ツイッター

Facebook

フェイスブック

Topics

お知らせ