周りを生かせず孤軍奮闘してしまう人へ...「お通夜」会議をなくす「問いかけ」の手法
近代化が進み、専門性が分断化されて歯車が狂ってしまった現代企業に対する批判をしているかのようで、100年前の言説とは見まがうほどの生々しさがあります。
感銘を受けたというより、「こんなに前からもう言っちゃってたんだ」と経営者として思わずため息が出ます。最近気づいたようなことを、「デューイが既に全部言い当てていた」と思わされてしまう、そんな本ですね。
『経験と教育』(講談社学術文庫)
著者:ジョン・デューイ
翻訳:市村尚久
出版社:講談社
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)
安斎勇樹(あんざい ゆうき)
株式会社MIMIGURI代表取締役Co-CEO。東京大学大学院情報学環特任助教。ファシリテーションを総合的に学ぶためのウェブメディア「CULTIBASE」編集長。1985年生まれ。東京都出身。東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。研究と実践を架橋させながら、人と組織の創造性を高めるファシリテーションの方法論について研究している。主な著書に『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』、『問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』などがある。
flier編集部
本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。
通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。