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本音を出さない政治家の、本質をえぐるフラッシュ
民主党の大統領選候補ヒラリー・クリントン From Mark Peterson @markpetersonpixs
ニューヨークを拠点とするマーク・ピーターソンは、フォト・エージェンシー、リダックスのメンバーで、長年世界の第一線で活躍している大ベテランだ。30年以上のキャリアがありながら、近年さらなる境地に達している。早くからインスタグラムを使いこなし、それを通して、自らのプロジェクトに挑戦し続けているのだ。
優れたカメラアイとテクニックを兼ね備えたオールマイティーな写真家である。とりわけ、リッチなカラー、あるいはキッチュさを際立たせた作品は強烈な存在感を放つ。だが、インスタグラムの中で、あるいは近年の作品の中で、最もインパクトを与えるのは白黒の作品だ。"Politics in Black and White"と彼が名付けたプロジェクトである。至近距離からのフラッシュを多用して、アメリカの政治ドラマを大胆に切り取っている。
彼がこのプロジェクトを思いついたのは、2013年秋、通称オバマケアと呼ばれる国民皆保険制度の実施をめぐって、反対派の共和党が政府の機能を停止させた時だ。そのとき政治家たちは、アメリカのために共通項を見つけ出すことなど考えず、自らの政治舞台を作り出すことだけを考えていた。そうしたことへの疑問が大きなベースになっている、と彼は言う。
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