イオンの25年2月期、営業減益に下方修正 物価高が消費に影響

4月4日、 イオンは2025年2月期の営業利益見込みを2700億円から2370億円へ下方修正した。写真は同社のロゴ。2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 4日 ロイター] - イオンは4日、2025年2月期の営業利益見込みを2700億円から2370億円へ下方修正した。7.6%の増益見通しから一転、5.5%減に見直した。物価の上昇などが消費に影響し、粗利率の改善が想定通り進まなかった。
IBESがまとめたアナリスト10人の予想平均値は2351億円だった。
純利益の見込みも前年比2.9%増の460億円から同36.2%減の285億円へ引き下げた。総合金融事業におけるカード不正利用被害による一過性の損失や、中国で出店計画などを見直す中で、減損損失や閉店関連損失を計上する。
一方、営業収益は同4.7%増の10兆円から同6%増の10兆1340億円に上振れる。過去最高を更新する。節約志向が高まる中、自社ブランド製品の拡販を強化したことなどが奏功した。