コラム

<3分解説>大阪万博「建築許可」一番乗りのチェコ共和国...ロボットの語源、チェコ語の原義は?

2023年10月17日(火)09時25分
チェコ共和国のプラハ歴史地区

チェコ共和国のプラハ歴史地区(写真AC)

<「世界一美しい町」があるチェコ共和国。日本でもおなじみの、あのビールの発祥の地でもある>

新型コロナウイルスの流行も収まり、アフターコロナでインバウンド・アウトバウンドともに旅をしたい人々が世界にはあふれる。そうした中、日本は2025年大阪・関西万博の開催を控え、国際理解、多文化共生の機運が高まっている。世界各国から150を超す国・組織が既に参加を表明。「そんな国あったんだ」と驚くこともあるだろう。各国パビリオンの目玉の展示はなにか。世界中の珍しい装飾品や民芸品、美味しい食べ物が一堂に会するまたとない機会だ。連載では、参加表明をしている各国を、手軽にさくっと理解できるように紹介していく。

チェコ共和国の国旗 チェコ共和国

大阪・関西万博の開催まで1年半ほどとなる中、外国のパビリオンの建設の遅れが指摘されている。そうした中、9月19日に参加国として初めて建築許可の正式な申請書を大阪市に提出し、話題となった国、チェコ共和国。聞いたことはあっても、行ったことがある人はそう多くはないだろう。

「世界一美しい街」があるとも言われるチェコの魅力や特色を3分で紹介する。

チェコ共和国の地図(写真AC)

概要

面積:7万8,866平方キロメートル(日本の約5分の1)

首都:プラハ

人口:1,051万人/2022年3月現在、チェコ統計局

一人当たりGDP:2万6,410ドル(2021年、IMF)

略史

1918年 第一次世界大戦後、チェコスロバキア共和国成立
1938年 チェコスロバキア共和国崩壊
1945年 第二次世界大戦後に独立回復、(48年)共産主義体制確立
1968年 民主化運動「プラハの春」、ソ連による弾圧
1989年 民主革命(「ビロード革命」)で共産主義体制終結
1993年 スロバキアと平和裡に分離・独立
1999年 NATO加盟
2004年 EU加盟

過去の万博

2020年ドバイ万博:「チェコの春」がテーマ。空気中の水蒸気を抽出することにより肥沃な土地が生まれる様子に感動してください。この技術の偉業は、太陽エネルギーとチェコの革新的な技術のみを使用しています(紹介文をChatGPTで翻訳・要約、加筆)

2005年愛知万博:コンセプトは「いのちの芸術」。現代社会の中で、言葉を超えて感情を表すことができる共通の言語として芸術を捉えた。「ファンタジーと音楽の庭園」と銘打ち、音楽や映像を駆使

1970年大阪万博:チェコスロバキア社会主義共和国として「チェコスロバキア館」を出展。テーマは「人類が求めるよりよき未来の道」

特産品

ボヘミアングラス:チェコ西部のボヘミアの名産

ボヘミアングラス

ボヘミアングラス(写真AC)

チェコビール:チェコは「ピルスナービール」発祥の地

プロフィール

くらふと

主に小中高生向けに異文化理解や世界の諸問題に関するワークショップなどの活動を行う東京外国語大学のボランティアサークル。(協力:南龍太)
Instagram:@tufs_kraft
X:@TUFS_KRAFT

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も

ワールド

米加首脳が電話会談、トランプ氏「生産的」 カーニー

ワールド

鉱物協定巡る米の要求に変化、判断は時期尚早=ゼレン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジェールからも追放される中国人
  • 3
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中国・河南省で見つかった「異常な」埋葬文化
  • 4
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 5
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 6
    なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分か…
  • 7
    不屈のウクライナ、失ったクルスクの代わりにベルゴ…
  • 8
    アルコール依存症を克服して「人生がカラフルなこと…
  • 9
    最悪失明...目の健康を脅かす「2型糖尿病」が若い世…
  • 10
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 9
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔…
  • 10
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story