- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- 大幅遅れに予算オーバー、でも完成すれば大絶賛 「エ…
大幅遅れに予算オーバー、でも完成すれば大絶賛 「エリザベスライン」開通もイギリスお決まりの展開に
エリザベスラインは「ある意味で開通」と言ったのは、まだ未完成の区間があって完全には開通できていないからだ。新たな電車も路線もできたが、今後まだ1年かそこらは乗り換えが必要で、これではまるで期待外れだ。にもかかわらず、この事業の素晴らしさが強調された。「大聖堂みたいな」新駅舎、高い技術水準......。そして少なくとも、エリザベス女王の在位70周年を祝うプラチナ・ジュビリーの祝賀行事にはちょうど間に合ったじゃないか、と。
お決まりのパターンには、たいていちょっとした特徴がある。このエリザベスラインの場合、当初の完成予定(2018年)は開通予定の数週間前になって突然、ボツになった。まるで彼らはずっと予定通りに完成できると考えていて、最後の最後の瞬間になってようやくあと4年必要だと気付いた、とでもいうかのようだ(明らかに、コロナ禍が遅れの一因ではある)。
僕はいろいろとため込むたちだから、延期が発表される前の笑える雑誌記事をまだ取っておいてある。そこには、このエリザベスラインが完成したらイギリスにとって信じ難いほどの偉業になるだろう、と書かれている。公平のために言うと、記事の書き手は「もしも万が一、予定通りに完成したら、の話だが......」と前置きしてはいるが。
理論上は、クロスレールはエセックス(僕の住む街で、ロンドン東部に位置する)からロンドン西部のヒースロー空港までをつなげてくれるから、僕にとってはかなりありがたいものになるはず。でも、まだそうなっていない。たまたま、僕の友人たちが近々アメリカからやって来るのだが、クロスレールが期限どおりに完成していたら、道中ほとんど乗り換えなしの1本の電車で済んだのにね、と彼らに言いたかっただけにがっかりしている。でも、本当ならそうできるはずだったのに、という話を聞かされてもムッとするだけだろうから、僕は黙っておいた方がいいだろう。それに、イギリスに到着したばかりの人に、僕の国ってしょせんこんな国だ、と話すのも気まずいものだ。
シリアに散った眼帯のジャーナリスト...アサド政権崩壊で思い返したいこと 2024.12.12
バックパックを背負った犬が歩くたび、自然が蘇る未来 2024.12.06
イギリスを悩ます「安楽死」法の重さ 2024.12.04
引責辞任したカンタベリー大主教のセレブで偽善的でえげつない素顔 2024.11.30
トランプを勝たせたアメリカは馬鹿でも人種差別主義でもない 2024.11.27
シニカルなイギリス風ユーモアでスターマー英首相を斬ると... 2024.11.09
予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄道計画が迷走中 2024.10.31
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員