最新記事

英王室

メーガン処女作「父子の絆を描く絵本」にあの著名司会者が「偽善だ!」

Piers Morgan Calls Meghan Book “Beyond Parody”

2021年5月6日(木)16時36分
ジャック・ロイストン
息子のアーチーをあやすメーガンとヘンリー王子

息子のアーチーをあやすメーガンとヘンリー王子(2019年の南アフリカ訪問時に撮影) Toby Melville/Pool-REUTERS

<実父を容赦無く絶縁したメーガンに「父子の絆」を描く資格なしと批判>

夫のヘンリー王子と息子アーチーをモデルに、父子の絆を描いた作品で絵本作家デビューをすることになったメーガン妃に、イギリスの情報番組の元人気司会者が早速かみついた。

父親と縁を切ったメーガンが、父子のつながりを描くのは「偽善」もいいところだ、というのだ。

出版社ランダムハウス・チルドレンズブックスは5月4日、メーガン妃の処女作『ベンチ』の刊行を発表した。メーガンは声明で、子供向けのこの絵本は「温かく、喜びに満ちた、心安らぐ」父親と息子の「特別な絆」を描いた作品だと述べた。

英紙デイリー・メールのオンライン版に連載中のコラムでこれを批判したのは、朝の情報番組『グッドモーニング・ブリテン』の元司会者で、メーガン批判の急先鋒として知られるピアーズ・モーガン。

メーガンは声明で多様な価値観を尊重する「インクルーシブ」な視点で書いた本だと述べているが、自分の父親であるトーマス・マークルに対する彼女の姿勢はそれとは正反対だというのである。

「忘れてはいけない。ミズ・マークル(メーガンのこと)は自分の父親と情け容赦なく縁を切り、今では(メキシコの)彼の家からわずか100キロ程の所に住んでいるのに、一切関わりを持とうとしない」と、モーガンは書いている。

「インクルーシブとは正反対」

「彼女はマークル家のほかの人たちとも絶縁し、彼女の結婚式には誰も招待されなかった。『インクルーシブな視点』なるものをやたらと強調する人間が、身内にこういう仕打ちをするのはいかがなものか」

「実のところ、これは甚だしく『排他的な視点』ではないか」と、モーガンは吠える。

モーガンによれば、「彼女はオプラ・ウィンフリーのインタビューで、長々と虚偽に満ちた苦情を言い立て、実父トーマスをこれでもかと攻撃したが、その様子は『温かく、喜びに満ちた、心安らぐ』ものなどではなく、冷たく、怒りに満ちた、神経を逆撫でするものだった」。

「ミズ・マークルは注目を浴びることに際限のない欲求を持っているようで、途方もない偽善も辞さないが、これはもはやパロディの域を超えていて、(目を覆いたい)現実がそこにある」

メーガンはロイヤルウエディングを目前に控えた2018年5月、父親がパパラッチと共謀して、「花嫁の父」を演じるヤラセ写真で荒稼ぎをしようとしたことを知り、親子の縁を切った。

彼女は父親に決別の手紙を送り、その中で今後は一切メディアに自分の話をしないよう求めたが、父親はその手紙をタブロイド紙メール・オン・サンデーに渡し、一部が公開された。怒ったメーガンは同紙の親会社を訴え、今年2月に勝訴した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、FDA長官に外科医マカリー氏指名 過剰

ワールド

トランプ氏、安保副補佐官に元北朝鮮担当ウォン氏を起

ワールド

トランプ氏、ウクライナ戦争終結へ特使検討、グレネル

ビジネス

米財務長官にベッセント氏、不透明感払拭で国債回復に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでいない」の証言...「不都合な真実」見てしまった軍人の運命
  • 4
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 5
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 6
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 7
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 8
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 9
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 10
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 5
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 9
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 10
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中