最新記事

英王室

メーガン処女作「父子の絆を描く絵本」にあの著名司会者が「偽善だ!」

Piers Morgan Calls Meghan Book “Beyond Parody”

2021年5月6日(木)16時36分
ジャック・ロイストン

一方のモーガンは今年3月、オプラ・ウィンフリーのインタビューでメーガンが英王室内の人種差別をほのめかし、一時は自殺も考えたと語ったことについて、彼女の言うことは一切信用できないと発言。そのためにイギリス最大の民間テレビ局ITVの人気番組を降板することになった。

メーガンはこの件についてモーガンに謝罪させるようITVに求めたが、モーガンは応じていない。

オプラ・ウィンフリーがヘンリー王子夫妻に行った2時間のインタビューは、CBSが今年3月7日に放映。モーガンの発言はその直後に自分の番組で行ったものだが、自殺願望を嘘と疑う内容に、メンタルヘルスの慈善団体「マインド」が批判の声を上げ、ヘンリー王子夫妻はその後この団体に寄付をした。

モーガンはコラムでこうも指摘している。「ヘンリー王子も、同じインタビューで、電話にも出てくれない、金もくれないと、父親のチャールズ皇太子をけなしている。まるで親の脛をかじる10代のドラ息子の言い草だ。恐ろしく支配的かつ野心的な妻の言うなりになって家族と国家と義務を捨てた、36歳のふがいない大富豪のぼやきとはとても思えない」

「さらに許しがたいのは」と、モーガンは続ける。「このときチャールズは、彼の父親であるフィリップ殿下の容体を案じ、気が気ではなかったことだ。殿下は危篤状態で、その後に亡くなった」

フィリップ殿下が亡くなったのは4月7日。CBSが例のインタビューを放映してからちょうど1カ月後だ。

夫のために書いた詩から

処女作『ベンチ』について、メーガンは声明で「アーチーが生まれた1カ月後の父の日に夫のために書いた詩」が執筆のきっかけになったと述べている。

「この詩がストーリーになった。クリスチャン(イラストを担当したクリスチャン・ロビンソンのこと)は様々な職業の父親と息子の姿を描き、温かく、喜びに満ちた、心安らぐつながりを表現した美しい透明感のある水彩画を私のストーリーに添えてくれた」

「こうした表現は私にとっては特に大事で、クリスチャンと私はインクルーシブな視点でこの特別な絆を描くために綿密に打ち合わせを重ねた」

メーガンは声明をこう締めくくっている。「家族構成が違っても、私の家族と同じように、『ベンチ』が全ての家族の心に響くよう願っている」

ニューズウィーク日本版 独占取材カンボジア国際詐欺
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月29日号(4月22日発売)は「独占取材 カンボジア国際詐欺」特集。タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

IT大手決算や雇用統計などに注目=今週の米株式市場

ワールド

バンクーバーで祭りの群衆に車突っ込む、複数の死傷者

ワールド

イラン、米国との核協議継続へ 外相「極めて慎重」

ワールド

プーチン氏、ウクライナと前提条件なしで交渉の用意 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口の中」を公開した女性、命を救ったものとは?
  • 4
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 5
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 6
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 7
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 6
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 7
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中