最新記事

エアライン

エールフランスがミレニアル世代向けの航空会社を立ち上げ 制服もカジュアル

2017年7月27日(木)17時30分
松丸さとみ

厳しい業界を生き抜く戦略は年齢差別的?

CNNは前述の記事で、エールフランスの広報担当者が、40歳でも搭乗は許されると話した、と伝えている。テレグラフはこれを受けて、「ミレニアル世代からもっとずっと離れた年齢の人は搭乗できるのか、客室乗務員はミレニアル世代じゃないとダメなのか、などは不明」としている。

また、ベルギーの航空専門サイト「luchtzak」の掲示板でも、航空会社が特定の世代向けのサービスを展開することが話題になっており、「私40歳だけど、すごくネット使うよ」という声や、「年齢差別的だ」という意見もみられた。一方で、シャルル・ド・ゴール空港で働いているという人は、「イージージェット(英国のLCC)に乗ってフランスやヨーロッパに来る若いアメリカ人はすごく多い。朝5時から夜9時までターミナル2D(イージージェットのあるターミナル)は人でいっぱい」と書き、Joonの潜在顧客が多いことを示唆した。

CNNはエールフランスのこの動きについて、ミレニアル世代を取り込もうという以外にも、ヨーロッパの長距離航空会社やLCC、さらに、同社の市場シェアを侵食しつつある中東の大手航空会社に対抗するためと分析している。

なお、英国のフラッグ・キャリア、ブリティッシュエアウェイズも6月に、「妹航空会社」としてアメリカ大陸への航路を主力商品とする「Level(レベル)」を就航させている

【参考記事】中国シェア自転車「悪名高きマナー問題」が消えた理由
【参考記事】「日本のオシャレ人形と観光名所でパチリ」が流行の兆し?

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガリニューアル!
 ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

年末の米原油先物58ドル、米景気後退回避と供給増な

ビジネス

中国発改委、民間企業と座談会 米関税への対応巡り意

ビジネス

ヘッジファンドで損失拡大、ネットレバレッジも低下=

ビジネス

焦点:ECB連続利下げか、年末までに4回との見方も
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 5
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 6
    反トランプのうねり、どこまで大きくなればアメリカ…
  • 7
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 8
    フジテレビが中居正広に対し損害賠償を請求すべき理由
  • 9
    流石にこれは「非常識」?...夜間フライト中に乗客が…
  • 10
    これが中国の「スパイ船」...オーストラリア沖に出現…
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描か…
  • 7
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 8
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 9
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡…
  • 10
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中