ヘッジファンドで損失拡大、ネットレバレッジも低下=モルガンS

4月8日、モルガン・スタンレーが追跡している世界のヘッジファンドはトランプ米大統領による関税発表を受けた先週の市場急落で損失が拡大し、年初来のパフォーマンスはマイナス3%となり、ネットレバレッジも低下した。ニューヨーク証券取引所で7日撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
Summer Zhen
[香港 8日 ロイター] - モルガン・スタンレーが追跡している世界のヘッジファンドはトランプ米大統領による関税発表を受けた先週の市場急落で損失が拡大し、年初来のパフォーマンスはマイナス3%となり、ネットレバレッジも低下した。
モルガンSの推計によると、年初に50%超だった米国のロング・ショートファンドのネットレバレッジは4日引け時点で「歴史的低水準目前の」37%まで急速に低下した。
これとは別にJPモルガンのノートでも、ヘッジファンドのネットレバレッジは2023年終盤以来の低水準付近に低下したとされている。
ネットレバレッジは、ファンドの借り入れを含めた保有価値に対してロングポジションとショートポジションの差額を測定したもので、低いほどポジションが保守的となる。
投資家は関税の不透明感からリスク資産のボラティリティーが当面大きくなると予想しており、リスクオフのスタンスを続けることを示唆している。