最新記事

テクノロジー

千葉ロッテのホームはブルートゥース×位置情報で「おもてなし」

2016年10月23日(日)08時00分

 ReadWrite[日本版]編集部

 ポケモンGOの影響で、よく見かけるようになった「位置情報」というワード。これからは、スポーツ業界関連ニュースで多く見かけるようになるかもしれない。

 株式会社タグキャスト(以下タグキャスト)は、株式会社千葉ロッテマリーンズ(以下千葉ロッテマリーンズ)の本拠地QVCマリンフィールド全域に、小型ビーコン『TAGCAST』を400個以上整備したことを発表した。球場内での位置情報を把握することによって、新たなサービスを計画している。

国内最大級規模のビーコン設置

 球場に整備した小型ビーコンは、千葉ロッテマリーンズの公式アプリ『Mアプリ』とブルートゥースを介して連動する。小型ビーコンとは、GPSが届かない場所や精度で、こまかい位置情報を発信する小型の発信機である。球場のコンコースを中心に全フロア、全ゲートに合計400個以上を設置し、対応面積は3万平方メートル以上である。1つの施設におけるビーコン整備の実績としては、国内最大級の事例となる。

beacon2-e1476852955677.jpg

今後の球場内における"位置情報"の活用方法

 タグキャストと千葉ロッテマリーンズは、小型ビーコンによって集めた情報を活用し、球場で現在地や周辺施設の案内をおこなうなど、「ビッグデータ活用で快適な球場空間をつくる」ことを目指す。これらの位置情報は、ソフトウェア開発キット(SDK)を利用することで、他のアプリでも簡単に利用することができる。たとえば、リアルイベントのアプリと連携したり、特定の場所・道においてアイテムやキャラクターなどを入手できたり、時間と球場内の位置を組み合わせた「新しいスポーツ観戦」のカタチを実現できるという。現在、来季に向け、さまざまなサービスを計画しているところだ。

関連記事:Jリーグ、そして東京オリンピックで活躍が期待される「スマートスタジアム」とは

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必…
  • 9
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中