【ドキュメント】週末のパリを襲った、無差別テロ同時攻撃
スポーツイベントやコンサート、カフェで「自由」を謳歌する若者たちが標的に
怒りと悲しみ パリ中心部の共和国広場には同時テロの犠牲者を悼む人々が集まった Benoit Tessier-REUTERS
先週末のパリ同時テロでは、サッカースタジアム、コンサート会場、それに繁華街のカフェやレストランが次々に銃撃、自爆テロの攻撃を受けた。これまでに少なくとも129人が死亡、負傷者は300人以上にのぼり、このうち100人は重篤な状態にあるという。
パリでは今年1月に風刺漫画週刊誌シャルリ・エブドの編集部が襲撃されたばかりだが、今回は繁華街で週末の時間を楽しんでいた若者らが無差別に標的となり殺害された。
再び繰り返された余りに残酷な惨劇に、世界は震撼している。
今回の同時テロを時系列で振り返る。
サッカースタジアム「スタッド・ド・フランス」
(現地時間午後9時20分頃~)
サッカー男子フランス代表とドイツ代表の親善試合を開催されていた、パリ北部のサッカースタジアム「スタッド・ド・フランス」の周辺で、3回に渡って自爆テロが発生。通行人1人と実行犯3人が死亡。
報道によると、最初の自爆テロの実行犯は、爆弾を身につけてスタジアムに入ろうとしたところをセキュリティチェックで止められ、警備員から遠ざかったところで爆弾を爆発させた。その際、近くにいた1人が巻き添えになった。
この親善試合は、オランド大統領も観戦していたが、2度目の爆発の後にスタジアムから避難して無事だった。