ストラテジックC、日産に株主提案 子会社の株式保有見直しなど

4月24日、アクティビストのストラテジックキャピタル(SC、東京都渋谷区)は、日産自動車に対し、上場関係会社の株式保有見直しなどを求め、6月の株主総会で株主提案を行うと発表した。写真は日産のロゴ。3月、横浜市内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Shiho Tanaka
[東京 24日 ロイター] - アクティビストのストラテジックキャピタル(SC、東京都渋谷区)は24日、日産自動車に対し、上場関係会社の株式保有見直しなどを求め、6月の株主総会で株主提案を行うと発表した。SCは日産の子会社である日産車体の株式を約3.4%保有しており、少数株主の利益が日産によって損なわれているとした上で、企業価値向上に向けて子会社の株式売却を含め、対応方針の検討を求めた。
SCは、日産車体は売上高の98%を日産に依存しており「実質的に日産の工場に過ぎないため、上場企業としての体をなしていない」などと指摘。子会社の少数株主の過半が賛成した株主提案が日産の反対により否決され続けるなど、少数株主の権利や利益が無視されていると訴えた。
一方で、経営を立て直すべく日産が構造改革を行う中で上場子会社を保有することは足かせでもあるとし、「上場関係会社の存在意義についてフラットな目線で検証すべき」として子会社の株式について、保有・取得・売却のいずれが株主価値・企業価値向上に資するか年1回以上検討することや、その結果の開示などを求めた。
SCは昨年も、日産車体の少数株主保護を求める株主提案を実施している。