最新記事
インタビュー

部屋のドアは閉める、「簡単すぎる」でOK...自重トレの「神」が語る「プリズナートレーニング」の真髄

2023年4月4日(火)08時13分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

──今回の新刊『完全図解版 プリズナートレーニング 自重力で筋力を作る方法のすべて』は図解版のため、自重トレーニングに初挑戦する人にとってもわかりやすい内容と思います。初心者の方に気を付けてほしいポイントはありますか?

自重トレーニングで絶対的に大切なことは「力を蓄える」ことだ。つまり、ゆっくりと段階を上げていくことでバランス、筋力、筋肉がついていく。そうすることで難しいエクササイズに取り組んだときに後から役立つ。

もちろん、急速にトレーニングすれば強くはなる。しかし、それでは筋肉はあまりつかない。私のトレーニング方法では体を強くしながら筋肉もつけていくというように、両方を鍛えることができる。

自分に合うエクササイズを見つけ、時間をかけてレップ数を増やし、たとえそれが「簡単すぎる」と思えても、そこから得られるものをすべて引き出してほしい。そして、今の自分にとって少し難しいと思うようなエクササイズに段階を上げ、それを繰り返していくのだ。

──今回は図解版なのでトレーニングの用語に疎い、女性も挑戦しやすくなると思います。女性へのメッセージや注意点などを教えてください。

女性はエアロビクスやヨガ、ダンスなど、器具を使わないトレーニングに慣れているため、自重トレーニングも理解しやすいだろう。バーベルやダンベルのような器具を必要としない、自分の体と心だけを頼りにした自立したトレーニングをぜひ学んでほしい。

──「自重トレーニング」という言葉を今回初めて知る読者もいると思います。最後に日本の読者に新刊やトレーニングに関して、メッセージをいただけますか?

日本には身体トレーニングや武道という素晴らしい歴史があるため、日本で拙著を出版することは長年の夢でもあった。日本人はそういった歴史・文化的背景を持っていない欧米人よりも私のメソッドに早く馴染み、完璧に理解してくれることを確信している。

今回、図解版という形で新刊の出版が実現したことは、大変光栄だ。出版社をはじめ、私のメソッドを取り入れてくれるすべての方に心から感謝を申し上げる。

このトレーニングを探求し、「あと一回、もう一回」と自分を深く追い込むと、これまで想像していなかったような強く、新しい自分に生まれ変わっていることだろう。私はその精神に寄り添い、いつもそばで励ましている。さあ、自分を〝閉じ込め〟!


特設サイト:『プリズナートレーニング』全シリーズ(※ポール・ウェイド氏からのコメントおよび関連記事を公開中)


 『完全図解版 プリズナートレーニング 自重力で筋力を作る方法のすべて
 ポール・ウェイド[著]
 山田雅久[訳]イワイヨリヨシ[イラスト]
 CCCメディアハウス[刊]


(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:もう賄賂は払わない、アサド政権崩壊で夢と

ワールド

アングル:政治的権利に目覚めるアフリカの若者、デジ

ワールド

尹大統領の逮捕状発付、韓国地裁 本格捜査へ

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 10
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中