部屋のドアは閉める、「簡単すぎる」でOK...自重トレの「神」が語る「プリズナートレーニング」の真髄
──今回の新刊『完全図解版 プリズナートレーニング 自重力で筋力を作る方法のすべて』は図解版のため、自重トレーニングに初挑戦する人にとってもわかりやすい内容と思います。初心者の方に気を付けてほしいポイントはありますか?
自重トレーニングで絶対的に大切なことは「力を蓄える」ことだ。つまり、ゆっくりと段階を上げていくことでバランス、筋力、筋肉がついていく。そうすることで難しいエクササイズに取り組んだときに後から役立つ。
もちろん、急速にトレーニングすれば強くはなる。しかし、それでは筋肉はあまりつかない。私のトレーニング方法では体を強くしながら筋肉もつけていくというように、両方を鍛えることができる。
自分に合うエクササイズを見つけ、時間をかけてレップ数を増やし、たとえそれが「簡単すぎる」と思えても、そこから得られるものをすべて引き出してほしい。そして、今の自分にとって少し難しいと思うようなエクササイズに段階を上げ、それを繰り返していくのだ。
──今回は図解版なのでトレーニングの用語に疎い、女性も挑戦しやすくなると思います。女性へのメッセージや注意点などを教えてください。
女性はエアロビクスやヨガ、ダンスなど、器具を使わないトレーニングに慣れているため、自重トレーニングも理解しやすいだろう。バーベルやダンベルのような器具を必要としない、自分の体と心だけを頼りにした自立したトレーニングをぜひ学んでほしい。
──「自重トレーニング」という言葉を今回初めて知る読者もいると思います。最後に日本の読者に新刊やトレーニングに関して、メッセージをいただけますか?
日本には身体トレーニングや武道という素晴らしい歴史があるため、日本で拙著を出版することは長年の夢でもあった。日本人はそういった歴史・文化的背景を持っていない欧米人よりも私のメソッドに早く馴染み、完璧に理解してくれることを確信している。
今回、図解版という形で新刊の出版が実現したことは、大変光栄だ。出版社をはじめ、私のメソッドを取り入れてくれるすべての方に心から感謝を申し上げる。
このトレーニングを探求し、「あと一回、もう一回」と自分を深く追い込むと、これまで想像していなかったような強く、新しい自分に生まれ変わっていることだろう。私はその精神に寄り添い、いつもそばで励ましている。さあ、自分を〝閉じ込め〟!
特設サイト:『プリズナートレーニング』全シリーズ(※ポール・ウェイド氏からのコメントおよび関連記事を公開中)
『完全図解版 プリズナートレーニング 自重力で筋力を作る方法のすべて』
ポール・ウェイド[著]
山田雅久[訳]イワイヨリヨシ[イラスト]
CCCメディアハウス[刊]
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