最新記事
インタビュー

部屋のドアは閉める、「簡単すぎる」でOK...自重トレの「神」が語る「プリズナートレーニング」の真髄

2023年4月4日(火)08時13分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

──「プリズナートレーニング」でポール・ウェイドさんご自身が変わったことは何でしょうか? または読者から寄せられる声などうかがえますか。

ウェイトトレーニングや激しいスポーツによって怪我をしたアスリートからは、「生まれ変わった」「怪我を治しながらも、力をつけることができた」という声をたくさん聞いている。

自重トレーニングでは自然な人間の身体の動きを伴うため、他のトレーニングのように関節にダメージを与えることはない。多くのウェイトリフティングの選手は怪我で身体がボロボロになるが、年齢を経ても強く、パワフルで居続けることができる。

私自身、「プリズナートレーニング」に人生を救われた。私は非常に夢中になりやすい人間だ。したがってこのトレーニングに出合わず、他のトレーニングを続けていたら、今頃生きてはいなかっただろう。それだけは確信している。

──あなたにとって、トレーニングの楽しみは何でしょうか? または最初は苦手でも克服したり、得意になったトレーニングはありますか?

誰もが各々に異なる才能や能力があることに気づくだろう。私の師匠であるジョー・ハーティゲンは、鉄扉の角からぶら下がるエクササイズに夢中だった。毎日何時間もぶら下がっていたため、70歳を過ぎても背中と前腕の筋肉、そして鉄のピストンのような指を持っていた。

私はワンアーム・ハンドスタンド・プッシュアップが好きだ。逆立ちのやり方を覚えて40年経った今でも、毎日やっている。しかし、私は背が高いためワンレッグ・スクワットは難しく、スクワットは苦手だった。しかし、今では習得している。いかなるエクササイズであっても、時間さえかければ高度なレベルまでマスターできる。


onearms2-20230330.jpg

ワンアーム・ハンドスタンド・プッシュアップ『完全図解版 プリズナートレーニング 自重力で筋力を作る方法のすべて』218頁より

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必死すぎる」「迷走中」
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 8
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 9
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中