最新記事

キャリア

「転職が多い理由は?」「希望の年収はいくら?」 面接でいきなり出る『答えにくい質問』への最強の回答

2022年7月29日(金)18時00分
森本 千賀子(morich 代表取締役 兼 オールラウンダーエージェント) *PRESIDENT Onlineからの転載

希望を伝えながら柔軟性も見せる

⑧給与はいくらほしいですか?
転職エージェントを介して応募するのであれば、給与交渉はエージェントに任せればいいのですが、自分で応募している場合、希望額をどう伝えるか迷いがちです。企業側が自分をどれくらい評価してくれているか、その感触によって、どの程度の希望を出すかを考えましょう。

こんな答え方はNG
中途採用における給与提示は、原則、前職年収が基準とされます。根拠なく前職より大幅アップの金額を伝えるのはNG。かといって希望額を提示しないのも、プロフェッショナルとしての自信に欠けている印象を与えます。

納得されやすい答え方のポイント
希望金額を伝えつつ、相手企業の給与テーブルに従って柔軟に対応する姿勢を見せましょう。


【回答例】
「現職(前職)の年収は○○万円でした。御社では、△△のスキルを生かして売上アップに貢献できると考えておりますので□□万円程度を希望します。しかしながら、御社にも規定の給与テーブルがあるかと思いますので、その範囲内でご検討いただければ幸いです」

オドオドせず、堂々と答える

以上、8つの「答えにくい質問」への回答のポイントをお伝えしました。このほかにも、どんな質問をされると困るのかは、人によってさまざまだと思います。

いずれの場合も大切なのは、決してオドオドしたりせず、「堂々とした態度」で答えることです。ごまかそうとせず、正直に話し、反省すべきところは反省を述べる。そして、うつむいたりせず、相手の目を見て話しましょう。過去に後ろめたい経歴があったとしても、その経験を経て今はポジティブな姿勢で仕事や転職に向き合えているのであれば、相手の不安を払拭できます。

基本的に企業は、過去よりも「現在」「これから」に注目しています。面接準備として、自身の経験・スキルを整理し、相手企業に貢献できることを自信をもって伝えましょう。同時に、「これからやりたいこと」「これから目指したいこと」を明確にし、チャレンジする意欲を伝えてください。

(構成=青木典子)



森本 千賀子(もりもと・ちかこ)


morich 代表取締役 兼 オールラウンダーエージェント
1970年生まれ。93年リクルート人材センター(現リクルート)入社。2017年morich設立、CxOレイヤーの採用支援を中心に、企業の課題解決に向けたソリューションを幅広く提案。NPO理事や社外取締役・顧問等も務め、パラレルキャリアを体現した多様な働き方を実践。NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」出演。日経オンライン等のWeb連載のほか『本気の転職』等著書多数。2022年2月、日経新聞夕刊「人間発見」の連載にも取り上げられる。二男の母。


※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
presidentonline.jpg




今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:息潜める米社債市場、発行が事実上停止 ト

ワールド

米政府、移民やビザ申請者のSNS投稿検閲 「反ユダ

ビジネス

中国CPI、3月0.1%下落 PPIマイナス続く 

ワールド

減税前提なら現金還付に一定の理解、つなぎ措置として
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 3
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた考古学者が「証拠」とみなす「見事な遺物」とは?
  • 4
    【クイズ】ペットとして、日本で1番人気の「犬種」は…
  • 5
    投資の神様ウォーレン・バフェットが世界株安に勝っ…
  • 6
    まもなく日本を襲う「身寄りのない高齢者」の爆発的…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    毛が「紫色」に染まった子犬...救出後に明かされたあ…
  • 9
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 10
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 8
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中