最新記事

レシピ本

分量も分からないレシピ本なのに大好評! 滝沢カレン『カレンの台所』の魅力

2021年11月25日(木)18時17分
flier編集部
大川美帆氏

大川美帆氏(flier提供)

<滝沢カレンの世界観は満載ながら、材料の詳細な分量は不明という不思議なレシピ本『カレンの台所』はなぜ生まれ、なぜウケたのか......担当編集者が語る>

※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。

『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』『私でもスパイスカレー作れました!』『カメラはじめます!』――。多くの読者に愛され、SNSなどでも話題になっているベストセラーたち。これらを手掛けているのが、サンクチュアリ出版の編集者、大川美帆さんです。

このたびご担当作『カレンの台所』が「料理レシピ本大賞 in Japan」の料理部門で大賞を受賞、『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』が「メンタル本大賞2021」の大賞を受賞し、さらなる話題を呼びました。

ベストセラーを生み出しつづける大川さんは、どんな想いで本をつくっているのでしょうか。レシピ本大賞の受賞を記念して、インタビューさせていただきました。

『カレンの台所』
 著者:滝沢カレン
 出版社:サンクチュアリ出版
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

分量が書かれていない、前代未聞のレシピ本。その意図は......

── 『カレンの台所』の「料理レシピ本大賞 in Japan」 料理部門大賞受賞おめでとうございます! 滝沢カレンさんの世界観がぎゅっと詰まった一冊として、たくさんの読者を獲得したのはもちろん、SNSでも話題になっていましたね。

ありがとうございます! カレンさんの表現には独特の世界観がありますよね。はじめて読んだとき、「こんな文章、読んだことない!」と衝撃を受けました。

── 「にんにくと生姜はアクセサリーをつけるくらいの気持ちで」「さぁここからは無邪気に混ぜてください」......何度読み返しても新たな発見がある、楽しい文章の詰まった一冊だと思います。ただ、レシピ本としては少し変わっていますよね。

一般的なレシピ本のゴールは、本に掲載されている通りに、正確においしくつくれることですよね。

一方、『カレンの台所』のゴールは、過程を楽しむこと。カレンさんは「料理に正解はないから、失敗しながら自分の感覚で楽しんでほしい」とおっしゃっています。

『カレンの台所』を読んだ方は、カレンさんの目を通して、新しい景色を見ることができる。その過程が楽しい。そんな本になっていると思います。

211125fl_tkzw02.jpg

『カレンの台所』(サンクチュアリ出版)より

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB、一段の利下げ必要 ペースは緩やかに=シカゴ

ワールド

ゲーツ元議員、司法長官の指名辞退 売春疑惑で適性に

ワールド

ロシア、中距離弾でウクライナ攻撃 西側供与の長距離

ビジネス

FRBのQT継続に問題なし、準備預金残高なお「潤沢
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    若者を追い込む少子化社会、日本・韓国で強まる閉塞感
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 10
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中