米国の天然ガス、今年は生産と需要が過去最高に=EIA

米エネルギー情報局(EIA)は10日公表した短期エネルギー見通し(STEO)で今年の国内の天然ガス需給について、生産と需要がいずれも増えて過去最高に達すると予想した。写真はテキサス州で2月撮影(2025年 ロイター/Eli Hartman)
[10日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は10日公表した短期エネルギー見通し(STEO)で今年の国内の天然ガス需給について、生産と需要がいずれも増えて過去最高に達すると予想した。
液体分を生じない乾性ガスの今年の生産量は1日当たり1053億立方フィートとなり、2024年の1032億立方フィートから増加して23年に記録した過去最高の1036億立方フィートを上回ると予想されている。26年にはさらに1071億立方フィートに増える見込み。
国内の天然ガス消費量は、今年は過去最高だった24年の1日当たり905億立方フィートから912億立方フィートに増加し、26年には再び905億立方フィートに戻ると予測している。
3月に示した今年の予想は供給量が1日当たり1052億立方フィート、消費量が920億立方フィートで、供給量は上方修正、消費量が下方修正となった。
今年の米国の液化天然ガス(LNG)輸出量は、過去最高だった24年の119億立方フィートから152億立方フィートに増え、26年には164億立方フィートに達する見込み。
一方、石炭火力発電の再生可能エネルギーへの切り替えが進む中で、米国の今年の石炭生産量は4億8930万トンと24年の5億1210万トンを下回り、1963年以来の最低水準を更新する見込み。26年には4億6600万トンへとさらに減少し、62年以来の水準に落ち込むと予想している。