ベトナム政府、トランプ関税回避へ中国製品の取り締まりなど検討

ベトナム政府がトランプ米政権の関税を回避するため、自国領土を経由して米国に出荷される中国製品を取り締まるとともに、中国へ輸出されるセンシティブ品目の管理を強化する用意があることが分かった。写真はベトナム・ランソン省で2020年2月撮影(2025年 ロイター)
[ハノイ 11日 ロイター] - ベトナム政府がトランプ米政権の関税を回避するため、自国領土を経由して米国に出荷される中国製品を取り締まるとともに、中国へ輸出されるセンシティブ品目の管理を強化する用意があることが分かった。関係筋が明らかにしたほか、政府文書をロイターが確認した。
米政府高官は関税が低くなる「メイド・イン・ベトナム」のラベルを貼った中国製品が米国に送られていることに懸念を示していた。
トランプ米大統領は相互関税としてベトナムに46%の関税を賦課。90日間停止される中、両国は交渉を開始することで合意した。
関係筋によれば、輸出に依存するベトナムは関税を22─28%のレンジまでは引き下げたいと望んでいるという。
ベトナム商工省と米通商代表部(USTR)からはコメントを得られなかった。