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シリーズ日本再発見

温泉だけでなく、温泉地の「すべて」が詰まったテーマパーク

2016年11月25日(金)15時27分
高野智宏

 外国人とのコミュニケーションに関しては、更衣室内の注意事項やレストランのメニューを4カ国語(日・英・中・韓)で表示しているほか、受付でタブレッドを介した5カ国語の多言語通訳サービスも提供している。しかし、外国人客が増え、その国籍も多彩になったことで新たな課題も生まれたという。

【参考記事】タトゥーの人も入浴OKへ、温泉業界が変わる?

「メニューのみならず、使用した食材を教えてくれという外国人のお客様もいらっしゃる。たぶん豚肉を禁じられたイスラム教徒の方だと思うが、4年後の東京オリンピックでさらに多彩な国籍のお客様の来場が想定されるなか、今後はそうした対応を検討する必要もある」(森田氏)

 加えて、オリンピック期間中ともなれば、入場者数の急激な増加も予想される。森田氏は、「オリンピックの開催時期は夏休み期間で繁忙期と一致する。例年でも(夏休みは)入場を規制する日があるが、そんななか外国人のお客様が増えるとなれば、整理券の配布などの対策をとる必要がある」と、早くも頭を悩ませている。

 しかし、それは大江戸温泉物語だけでなく、お台場周辺のレジャー、ショッピング施設も同様のはず。「ゆえに、各施設を時間差で巡るツアーを考案するなど、単館ではなくお台場の施設全体で考えるべきかもしれない」

 利用した外国人客の多くから「ここだけで、温泉と浴衣と日本食、そして、日本の伝統文化であるお祭りとすべてを楽しめた」と好評を博する大江戸温泉物語。地方の温泉地まで行かずとも、温泉地で楽しめることのほとんどは、ここ東京の"温泉テーマパーク"で楽しめるのだ。


大江戸温泉物語
住所:東京都江東区青海2-6-3
営業時間:11~翌朝9時(入館は朝7時まで)
料金:大人・平日2280円(税別)、土曜祝日2480円(税別)など
TEL:03-5500-1126
http://daiba.ooedoonsen.jp/


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