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知らないと痛い目を見る、ヨーロッパ鉄道旅行は落とし穴だらけ
「効率的なドイツ」という定義はドイツの鉄道には当てはまらない MATTHIAS RIETSCHELーREUTERS
<ドイツの鉄道は遅延で接続も滅茶苦茶、フランスの長距離列車はラグビーW杯以上にチケット入手困難...2カ月ヨーロッパ周遊旅行をして悩まされたこと>
ここ2カ月間、13カ国にわたり1万キロ以上を電車で旅してきて、僕はヨーロッパの鉄道システムについて1万語に及ぶ壮大な批評を書きたくてたまらない。でもぐっとこらえて、いくつか主に注目した点を述べるにとどめようと思う。
まず、「ドイツの効率性」の評判は、鉄道網に関して言えば当てはまらないか、もしくは「もはや今は」当てはまらない。かつてはかなり信頼性が高く、時間に正確な鉄道網であって、それはドイツがヨーロッパ大陸の中心地に位置しているだけに余計に重要だった。つまり、東から西へ行くのでも、北から南に行くのでも、その逆方向の場合でも、ドイツを通らなければならなかったのだ。
だがここ数年のどこかの時点で、そのシステムがほころび出した。今回の旅行でドイツを移動したあらゆる機会、そして怒れるドイツの乗客との数々の会話から、僕はその事実を裏付けることができる。
今回僕は、ドイツ国内を6回移動したが、そのうち「たったの」20分遅れで目的地に到着した時がベストな結果だった。でも乗客数百人にとってはその列車はベストではなかったようだ。列車内の全てのトイレが故障していて使用できず、停車予定でない駅で多くの乗客を一時乗降させて駅のトイレを使わせなければならなかったからだ。
それから次の主要駅に着くと(僕はここで降りた)、残りの乗客は全員、荷物を持って乗り継ぎ列車に乗り換えるようにと突然アナウンスがされた。おそらく彼らは、乗り継いだ列車では席がなく座れなかっただろう。
遅延が生じるとみんなが接続に失敗
ドイツ鉄道の過ちの原因は、ほぼ全ての電車が時間通りに運行することを大前提にしてシステムを構築していることにあるようだ。ゆえにいつも、乗り換え時間が短かった。ドレスデンでは14分、ハンブルクでは8分という具合だ。
だから列車に遅れが生じ始めると、みんなが接続をしくじることになった。そんなわけで、最初に乗る電車が10分遅れると到着が1時間遅れることになり、乗り換えた次の列車では席がなく立ち乗りになったりする。
もちろん、時には到着列車を待ってしばらく出発を遅らせることもあるが、結局その列車が遅れて到着することになり、ドミノ効果で別のところに影響が生じ始める。
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