「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
Experts Warn Against 'Fake' Superfood Sold in American Grocery Stores

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<はちみつは健康食品として人気だが、すべてが体に良いとは限らない。質、そして1日の摂取量について>
ミツバチがつくる天然甘味料であるはちみつは、砂糖に代わる健康的な食品として、さまざまに利用されている。ただし、店頭で売られているはちみつのすべてが体によいとは限らない。
安全に関する認証を行なうSICPA社の事業開発責任者であり、はちみつ専門家であるファビアン・トーレス氏は、英メディア「グロスターシャー・ライブ」に次のように語っている。
「偽物のはちみつ、つまり薄められた粗悪な商品は、血糖値の上昇など健康に悪影響を及ぼす可能性があります」
スーパーには様々な種類のはちみつが並んでいる。しかし、そば、ワイルドフラワー、クローバーなど植物由来と表示されていても、甘味料で希釈されているものも中にはあり、本来の健康効果が失われている場合がある。
「アメリカ養蜂連盟(American Beekeeping Federation)」の専門家で、テキサス大学サンアントニオ校のフェルハット・オズターク教授によれば、地元の養蜂家が生産したはちみつは、抗菌・抗酸化など生理活性の点でスーパーに並ぶ商品の約4倍優れているという。
しかし、「国際市場に流通しているはちみつの約3分の1は偽造、または改ざんされている」とオズターク教授は警告する。
一部のはちみつは見た目や味からは気づかないものの、コストを下げるために「高フルクトース・コーンシロップ(HFCS)」やライスシロップで希釈されていると、クリーブランド・クリニック栄養センターの栄養士であるベス・チェルウォニー氏は本誌に語る。