- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- サッカー界は「言論の自由」を抑圧する国に手を貸して…
サッカー界は「言論の自由」を抑圧する国に手を貸している

イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドFCがサウジアラビアの政府系ファンドに買収され、喜ぶファンたち(10月7日) Action Images via Reuters/Lee Smith
<体制批判で言論の自由を守り続けたジャーナリストのノーベル平和賞がニュースになるのと同時に、ジャーナリスト殺害で悪名高きサウジアラビアによる英プレミアリーグのクラブ買収が歓喜とともに報道されるイギリスの耐え難き矛盾>
人生は皮肉になることもある。いつも「笑える感じに」皮肉になるとは限らない。この24時間というもの、英BBCニュースは2つのニュースを行ったり来たりして絶えず放送している。
1つは、専制主義的体制の下でジャーナリストたちが抑圧され、殺害すらされている国において言論の自由を守り続けたとして、2人のジャーナリスト――フィリピンのマリア・レッサとロシアのドミトリー・ムラートフが、ノーベル平和賞に選ばれたというニュース。
もう1つは、イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドFCがサウジアラビアの政府系ファンドに買収されたというニュースだ。
サウジアラビア当局がトルコ・イスタンブールの領事館で2018年にサウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギを殺害した事件があったにもかかわらず、だ。ニューカッスルのファンたちは、サウジアラビアという新オーナーを獲得できたことを祝い、スタジアム周辺で歓喜に沸いて踊った。
だから、もしも「西側諸国」が人権や言論の自由を重視していることをアピールしたいのだとしたら、今回の出来事は「矛盾したメッセージ」になりかねない。言論の自由を抑圧する体制を非難しながら、カネさえ持っていれば彼らと取引するというのだから。
サッカーは、「道徳を超越する」特殊なケースだ。
カタールが移民労働者を搾取しているからワールドカップ・カタール大会への出場を拒否するなどと言い出すイングランドのサッカー選手など1人もいないし、イングランドサッカー協会(FA)がボイコットを主導することも決してない。
もうアメリカにタダ乗りできない...トランプ2期目でさすがに欧州が目を覚ました 2025.03.19
イギリス流のトランプ操縦術が始動 2025.03.05
移民の多い欧州の国々で増え続けるテロ事件...「防止」組織はテロを止められるのか 2025.03.01
政治改革を「いかにもそれやらなそう」な政党がやるとどうなるか 2025.02.15
「嫌な奴」イーロン・マスクがイギリスを救ったかも 2025.02.07
煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄道網が次々と「再国有化」されている 2025.01.22
2025年、ついにオアシス再結成......その真実を語ろう 2025.01.08
-
外資企業の受付/英語活かせる・年休120日/六本木
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給28万6,000円~35万8,000円
- 正社員
-
「年350万〜476万」年休120日/土日祝休み/外資系金融企業の本社受付
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給25万円~34万円
- 正社員
-
大手外資系金融テクノロジー企業の受付/未経験OK・想定年収364万円〜/東京
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給26万円~32万円
- 正社員
-
「虎ノ門」正社員/外資系企業の受付/未経験OK!想定年収350万円〜/土日祝休み
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給25万円~30万円
- 正社員