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大気中のCO2濃度、年増加量が観測史上最大に...日本の人工衛星「GOSATシリーズ」は温暖化対策にどう貢献するのか
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(写真はイメージです) funstarts33-Shutterstock
<CO2やメタンなど温室効果ガスの大気中濃度を宇宙から観測するために開発が進められてきたGOSATシリーズ。その1号機「いぶき」の観測結果が発表され、2023年から24年にかけてのCO2濃度の年増加量は3.5ppmで、11年の観測開始以降で最大の上昇幅となっていたことが分かった>
地球環境問題と聞くと、大半の人が真っ先に思い浮かべるのが「科学技術の発展によるCO2(二酸化炭素)排出量の増加」でしょう。
実際に、多くの研究で地球温暖化の急激な進行とCO2排出量の増加との間には密接な関係があると示唆されています。
産業革命以降、化石燃料が大量に使われるようになると人為的なCO2排出量は急増し、2023年のCO2濃度の世界平均濃度は420ppm(温室効果ガス世界資料センター調べ)でした。この値は、産業革命以前(280ppm)の1.5倍です。
EUの気象情報機関であるコペルニクス気候変動サービス(C3S)は今月6日、「25年1月の世界平均気温は13.23℃で、1月としては観測史上最高となった」と発表しました。この数値は、産業革命前の水準とされる1850~1900年の平均よりも1.75℃高いものです。
GOSATシリーズにかかる期待
地球温暖化対策として国際的に掲げられている数値目標は、21年のCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)で採択された「世界の平均気温の上昇を産業革命以前と比べて1.5℃に抑える(グラスゴー気候合意)」です。しかし同機関によると、24年の年間世界平均気温は15.1℃で1850~1900年の平均を1.60℃上回り、初めて単年で1.5℃を超えた年となりました。
今後の対策のために地球温暖化の現状を正確に把握するには、温室効果ガスの精密な計測が不可欠です。そこで、日本の温室効果ガス観測衛星(GOSATシリーズ)は、宇宙からの観測によって大きく貢献することが期待されています。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は6日、国立環境研究所、環境省などと開発・運用中のGOSATシリーズ1号機「いぶき」の観測結果を発表しました。それによると、地球の全大気におけるCO2の平均濃度は、23年から24年にかけての年増加量が2011年以降の14年間で最大の3.5 ppmになっていたことが分かりました。
地球温暖化の主要因はCO2で議論はないのでしょうか。日本の人工衛星は地球温暖化対策に対してどのような貢献ができるのでしょうか。地球温暖化の最新状況について概観してみましょう。
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