ブリストル・マイヤーズの心臓病薬、後期試験で主要目標達成できず

4月14日、米製薬大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブは心臓病治療薬「マバカムテン」について、非閉塞性肥大型心筋症(nHCM)患者を対象にした後期臨床試験で、患者の機能的能力に有意な改善が見られず、主要目標を達成できなかったと明らかにした。同社ロゴの前に並ぶ試験管を2021年5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[14日 ロイター] -
政府のデータによると、心臓からの血流を阻害する恐れのある遺伝性の疾患である閉塞性肥大型心筋症(HCM)は、全世界で成人約5人に1人が罹患し、米国では健康な若者の心臓突然死の原因として最も一般的な疾患だ。
米国では同薬は「カムザイオス」の商標で、既にHCMの治療での使用が承認されている。
BMOキャピタル・マーケッツのアナリスト、エバン・セイガーマン氏は、今回の試験の失敗は、より重症度の低い患者集団における同薬の効果を示すことの難しさを反映していると指摘した。
ブリストルによると、この試験で新たな安全性の問題は認められなかった。