米3月の製造業生産0.3%上昇、伸び鈍化 関税措置で一段の減速も

3月の米製造業生産指数は0.3%上昇し、市場予想と一致した。2023年、オハイオ州で撮影(2025年 ロイター/Timothy Aeppel)
[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が18日発表した3月の製造業生産指数は0.3%上昇し、市場予想と一致した。ただ伸びは前月から鈍化し、トランプ米政権が掲げる関税措置で米中の貿易戦争が激化する中、今後一段と減速する可能性がある。
2月は1.0%上昇と、当初発表の0.9%上昇から上方改定された。
3月は前年比で1.0%上昇。第1・四半期は5.1%上昇。2024年第4・四半期は1.5%低下していた。
耐久財は0.6%増。自動車・部品は1.2%上昇。前月の9.2%に続く上昇となった。他の耐久財も上昇した。
非耐久財はほぼ横ばい。食品、衣料品、皮革製品、化学品などが上昇したものの、繊維、紙、石油、石炭製品が低下した。
鉱業は0.6%上昇。公益事業は5.8%低下。
鉱工業生産指数は前月比0.3%低下、前年比1.3%上昇。第1・四半期は5.5%上昇した。
鉱工業部門の設備稼働率は77.8%と、前月の78.2%から低下。1972─2024年の平均を1.8%ポイント下回る水準にある。
製造業の設備稼働率は77.3%と、前月から0.2%ポイント上昇。ただ、長期平均を0.9%ポイント下回っている。