モンゴル拉致未遂事件は米トルコ危機の予兆だった
従来、トルコとモンゴルは特別な関係にあった。アナトリア高原でオスマン帝国を建国したトルコ人の民族的ルーツは、モンゴル高原で6~8世紀にかけて活躍した、突厥(とっけつ)とみられるからだ。トルコ政府は90年代から大金を投じて、モンゴル高原の各所に残る突厥の遺跡を修復。大勢のトルコ人が歴史的文化的ルーツを求めてモンゴル草原を訪れるようになった。
モンゴルには、両国が団結して遊牧民がユーラシアを動かしていた時代の栄光を取り戻そう、とロマンを語る政治家もいる。この両国と友好関係にある日本はODAでウランバートルに新たな国際空港を建設・整備し、ユーラシアへの橋頭堡を建設しようとしてきた。こうした試みがまだ道半ばななかで起きた、エルドアンによる主権侵害行為にモンゴルは困惑している。
今やエルドアンはトランプ米大統領をも敵に回している。トルコ政府の転覆を狙うギュレン派に関わったとして、トルコは16年10月からアメリカ人牧師アンドルー・ブランソンを拘束。トランプはその解放を求めて制裁を発動した。ブランソンはトランプ政権の支持基盤の1つ、キリスト教福音主義派に属している。
モンゴルで起きた拉致未遂事件の背後には、深い闇が広がっているようだ。
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>
旧植民地の心の傷に思いを馳せない日本の出版社 2023.11.04
777年前に招待状を出したモンゴルを、ローマ教皇が訪問する本当の狙い 2023.08.26
「チンギス・ハーンの子孫の国」へも越境法執行を始めた中国警察 2023.05.18
上海で拘束された台湾「八旗文化」編集長、何が中国を刺激したのか? 2023.05.01
中国による台湾言論界の弾圧が始まった 2023.04.21
ウクライナ戦争は欧米と日本の「反ロ親中」思想が招いた 2022.03.16
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員