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1社目は辞めてもいい? 「第2エリート」というキャリア戦略
このようなドリームキラーの言葉をまともに受け止め、
「そうだよな。人生って、そんなもんだよな」
と諦めたら、「第2エリート」の道は、ほぼ閉ざされたことになります。いわゆる「その他大勢」的な、普通の会社員として生きていくことになるでしょう。もちろん、それが悪いわけではありませんが、本コラムは「第2エリート」になるためにどうすればいいかを記述しているわけですから、その選択は間違っています。
それでも夢を諦められず衝動を抑えられないドリーマーたちは、この時点で退職を決意するでしょう。ここから泥沼にはまっていくことになりますが、この体験が、普通のエリートとは違った「自分資産」となって、大いなる果実をもたらしてくれます。
「第2エリート」への道
青臭い夢を持ち、やりたいことをさせてもらえなかったからといって、1社目を衝動的に退社した若者が、2社目でうまくいくためには、自分の実力を正しく受け止め、勘違いに気付くことが絶対条件です。
さすがに2社目では、同じ過ちを繰り返すことはできません。2社目でも1社目と同じ憂き目にあいますが、普通は覚悟を決めて、さほどやりたくない仕事でも努力してやり切ろうと思うものです。
もう20代も後半。常識的な感覚を持っていれば、何度も転職を重ねるわけにはいかないと思うはずです。渋々でも目の前の仕事に打ち込み、会社の期待にこたえようとします。
しかし、ここで大きな壁にぶち当たります。
将来の夢ばかり追いかけていてもしょうがないと気づき、ようやく目先の仕事に集中しようと思っても、そこで自分の実力のなさにがく然とするのです。
しかも「新卒」ではありません。「第2新卒」です。もし2社目でもうまくいってなければ「第2新卒」でさえありません。それなりの「即戦力」として期待されているのに、本来できるはずのことができません。
「第2エリート」になるには、すべてここからの奮起にかかっています。現実を知れば知るほど、過去の自分は青かった、最初に入った会社でもっと頑張ればよかった、世間知らずで、理想を追い求めすぎていた自分が恥ずかしいという気持ちに悶々とすることでしょう。しかし、悔やんでも時間は戻ってきません。ここから脳のブースターを働かせ、失った時間を取り返すために意識を変えるのです。
出遅れは否めません。同世代の生え抜きと、同じような思考スピードでやっていては、いつまで経っても追いつくことができないのです。こうなると、余計に焦ります。
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