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森喜朗会長はなぜ東京オリンピックに君臨するのか
開催方式についても、無観客か否かのゼロイチの判断でなく、これを機会に、スマホやVR、ARを活用した双方向の新しい観戦方式を模索しても良い。バイデン大統領の選挙キャンペーンでは、感染防止対策から大規模集会ではなく人数制限し、国民は車内や自宅から様々なデバイスなどでスピーチを聞いたが十分な説得力があったと聞く。大統領就任式は入場を2000人に制限し20万人集まるスペースに20万本の国旗、州の旗が立てられたが、映像として十分感動的だった。
遠い昔のことのようだが、生きている間にオリンピックが日本で観られるとワクワクした時期もあったのだ。
緊急事態下の国民感情に配慮して静かに準備を続け、発信の仕方を模索するスポンサー企業の社員もいる。そして今も、7月23日の開会式を信じて黙々とトレーニングに励む多くのアスリートが世界中にいる。本来、彼ら彼女たちのためのスポーツの祭典なのだ。
森会長については、これまでの貢献は認めつつも、オリンピック憲章とあらゆる差別を許容しない21世紀の国際世論に従って会長を退任してもらう判断がなされるべきと考える。顧問のような形で裏方で開催まで支えてもらえば良い。
そして昭和の時代の豪華で過度に祝祭的なオリンピックではなく、令和の時代の簡素だがスポーツイベントとしての原点に回帰したオリンピックを東京で、この夏、観てみたい。
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