オーストラリアの診察室から
オーストラリアの年末年始のイベント
日本では年末年始はクリスマス、大晦日、元旦がメインで、クリスマスのイルミネーションを楽しんだり、紅白を見たり、初詣にでるのが一般的です。オーストラリアには様々な文化を持つ人が住んでいますが、クリスマスを祝う人は沢山います。他のクリスマスを祝う国と一緒で12月25日が大きなお祝いの日で、日本の正月のように多くの人が家族で集ります。オーストラリアではシーフードをクリスマスに食べる人が多く、シーフード屋は24日の深夜からオープンしているところも多いです。長蛇の列ができ、警察が交通整理にでることもあるほどです。一般的には誰かの家に集まり、ホストが料理を提供するか持ち寄りですが、最近では25日にクリスマスランチを提供するレストランやホテルも増えてきました。手間を省きたい人たちに人気です。
オーストラリアの年末年始の祝日は12月25,26日ですが、今年は週末を含むため、振替休日が加算され4連休になっています。1月1日も祝日なので、12月23日頃から1月3日ぐらいまで休む人が多いです。
12月31日にはあちこちで花火があります。有名なのはシドニーハーバーブリッジの花火です。ブリスベンでも花火がありますが、テレビで中継されるのはシドニーの花火です。その他にもレストランなどで特別な年末のイベント多く行われています。
画像:LeoPatrizi-iStock
年末で他に有名なのが26日ボクシングディーの国際クリケットマッチです。オーストラリアでは野球よりクリケットの方が人気があり、その大きな国際試合がボクシングディーに開催されます。
ローレックスシドニー・ホバート・ヨットレースも年末の大きなイベントの一つです。1945年に始まったオーストラリアの伝統ヨットレースで、12月26日にシドニーからスタートし、大晦日までにボバート目指します。シドニーからホバートまでは約1160kmある長距離レースです。このレースはかなり過酷で、ゴールできないチームも少なくありません。
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今年はコロナの規制もないため国内や海外に旅行する人も居ますが、大勢で集まり、その後、クリケットやヨットレースを楽しみながらゆっくりと家で過ごす人が多いようです。
参考
https://rolexsydneyhobart.com/
著者プロフィール
- 高尾康端
日本、スイス、シンガポール、アメリカで育ち、2004年からオーストラリアに移住。シドニー大学医学部を卒業。現在は東ブリスベンエリアHawthorne Clinicにて家庭医 (GP)として勤務。家庭医の観点からみる病気についての情報、また母国である日本と移住地オーストラリアの医療システムの違いや、オーストラリアで病気になった時に役立つ情報を発信している。
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