オーストラリアではコロナによる規制がほとんど緩和され、海外旅行もコロナ前のように頻繁になってきました。渡航医療をやっていてアフリカや南アメリカなどに行くという人が増えてきています。

海外旅行を希望する人達が増えてきているのは航空業界や旅行業界には良いことですが、やはり以前のようにはいかないようです。4月の秋休みとイースターホリデーでは多くの便がキャンセルになったり、長時間遅れたりしました。また荷物がなくなるなどの問題も起きました。4月の飛行機の遅れは、オーストラリアで飛行機のキャンセルや遅れなどの記録を取り始めた2003年以来、最悪だったようです。約40％の到着と離陸に遅延がありました。どの航空会社もひどかったようですが、中でもオーストラリアのナショナルフラッグキャリアとされているカンタス航空が一番ひどかったようです。

飛行機の遅れは様々な原因によるものです。コロナによる航空会社や空港スタッフの欠員、ホリデーによる旅行者の増加などがあるようです。航空会社が旅行者が久しぶりの旅行で慣れていないせいだと発信して反感を買いました。

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6月の冬休みも似たような問題が続いています。直前でのキャンセル、荷物の紛失、飛行機の遅れなどが頻繁に起こっているようです。また問題が起こったときに航空会社と連絡がなかなか取れないなどの問題もおこっています。コロナで飛行機があまり飛んでいなかったとき、カンタス航空などは2000人以上の人を解雇しました。その中には飛行機の清掃員、荷物の積み下ろしをする作業員なども含まれていました。現在カンタス航空などは、普段オフィスで働く人たちにも空港業務を手伝うように呼びかけているようです。

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空港なども特別ボーナスをだしたり、ジョブフェアを開いたりして作業者を確保しようと努力していますが、なかなかうまくいかないようです。シドニー空港ではコロナで飛行機がほとんど飛んでいなかった2年間に15000人が解雇にされたそうです。現在15000人の半分ほどの人員確保ができたそうですが、人員確保は難航しています。オーストラリアでは現在様々な分野で人員不足になっているのも原因の一つです。オーストラリアは以前から海外の労働者を多く雇用していましたが、コロナにより多くの海外出身労働者が帰国しました。オーストラリアは海外からの労働者を募集していますが、こちらもあまりうまくいっていません。

飛行機キャンセルや遅れは当分続きそうで、コロナ以前のようになるかは不透明です。

参考
https://www.theguardian.com/australia-news/2022/jun/10/travellers-face-long-delays-at-sydney-and-melbourne-airports-ahead-of-long-weekend
https://www.9news.com.au/national/airport-chaos-school-holidays-millions-to-jet-off-in-coming-days/2ef0ba16-472e-43f8-a4c8-765b57e60e85
https://simpleflying.com/australia-qantas-flight-cancelations/
https://australianaviation.com.au/2022/05/easter-covid-delays-worst-since-aviation-records-began/
https://www.smh.com.au/national/nsw/unfair-and-reckless-sydney-airport-security-staff-offered-1000-bonus-20220414-p5adim.html