シリコンバレーエンジニア・酒井潤のキャリア思考法
アーリーリタイア後のプラン
物価の安い国へ移住
日本で年収600万円のエンジニアが、シリコンバレーに転職することができれば、同じスキルでも年収は3000万円くらいにはなるでしょう。
数年で1億円の貯金を作り、日本に帰ったとします。でも、そこには1億円の価値しかありません。
では、同じ1億円を持ってマレーシアに移住したらいかがでしょうか。約3倍の価値を生み出すことになります。
シリコンバレーには、家族を養うために働きに来ているエンジニアがたくさんいます。
Appleで働く知人の母国は、平均年収がiPhone1台の価格くらいだそう。ベトナム人の友人は、40歳くらいまで働けば、そのあと一切働かなくても母国で暮らしていけると話しています。
こんなふうに、シリコンバレーで働く移民のほとんどは、シリコンバレーで一生過ごすつもりはないのです。
シンセン、マレーシア、マカオ...どこに住もうか
私は休暇を使って海外にいき、リタイア後の移住先を検討してきました。
近々、セミリタイアしてゆったり過ごそうと思っています。1.7億円ほど貯蓄があればリタイアできるとアメリカでは言われています。
こちらでは60歳定年といった制度はないので、各自生活できるとわかればリタイアしていくのが普通です。
アメリカ人がリタイア後にラスベガスに移住するパターンはよく見られます。
ラスベガスと聞くと、非常にリッチな場所というイメージがありますが、砂漠のど真ん中で土地が余っているので、比較的安く家を手に入れることができるのです。日本の老人ホームのような雰囲気すらあります。(老後の余暇をラスベガスのカジノで過ごす)
タイやインドネシア、マレーシアではお金を払ってリタイアメントビザが下りれば、すぐに住むことができます。
物価が3分の1くらいになりますので、貯めたお金をじっくり使うことができます。
香港・中国・シンガポールも見にいきましたが、これらの国はリタイアしてから行くというよりは企業にゆる〜く勤めながら住むのが現実的です。リタイアメントビザがおりにくいため、就労ビザを取得する必要があるからです。
ベトナムは、週に2〜3回日本語教師をやれば、就労ビザが下ります。
ヨーロッパに住むのもいいですし、北海道から沖縄まで、地方移住を推進しているところで家を安く買って住むのも一案です。
私はまだ決めていませんが、40代でヨーロッパに数年住み、日本への距離も近いアジアの物価の安い国へ移住、老後は日本というのも楽しい人生になりそうだなあ、などと考えています。
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取材・構成 ▶︎ 中﨑史菜
著者プロフィール
- 酒井潤
サッカー大学日本代表に選抜されるも怪我でJリーガーの道を断念。大学卒業後、エンジニアに転向し2005年ハワイで起業。米国にて複数社勤務後、現在は全米給与ランキング4位の米国スプランクにてソフトウェアエンジニアとして勤務。副業としてUdemyやYoutubeでも稼いでおり、書籍「副業の思考法」(PHP研究所)ではそのノウハウや人生論を紹介している。
Twitter: @sakaijun
Youtube: シリエン戦隊JUN TV