ダイバーシティ先進国ベルギーから観る欧州 LGBTQI 事情
Origamiツリーに願いを込めてアーケードをくぐって、新年を迎えよう!
チャリティー目的のインスタレーション作品
これは "Origami For Life" と題されたチャリティーキャンペーンの一環で、市内のエラスムス病院のコロナ専用治療室設置への資金調達を後押しする目的で去る3月より行われてきました。
鳩はこのキャンペーンの呼び掛けに応じた一般の人々が折ったものですが、その折り鳩を受け取る際に、一羽に付き5ユーロをチャリティーに協賛している企業や支援者が病院の財団へ寄付する仕組みです。
このキャンペーンは大成功を収め、20,323羽の折り鳩、101,625ユーロ(約1280万円)が集まりました。
この2万を越す鳩は、かつてのシトロエンの修理工場を改装して開館する カナル・ポンピドゥーセンター KANAL - Centre Pompidou(昨年2019年プレオープン、2023年グランドオープン予定)で最初に組み立てられました。
その後、6月にはサンミッシェル大聖堂に展示された後、このクリスマス時期になりギャルリー・サンチュベールや市庁舎中庭でより多くの人の目に触れるようになったのでした(2月末まで展示予定)。
この Origami For Life 、シャルル・ケザン氏の公式サイトから概要がご覧いただけます。デザイン画やインスタレーションの作業の様子、折り鳩の折り方、そして、引き続き受け付けている寄付方法まで載っています。
Origami For Life by Charles Kaisin
www.charleskaisin.com/origamiforlife
著者プロフィール
- ひきりん
ブリュッセル在住ライター。1997年ドイツに渡り海外生活スタート、女性との同棲生活中にゲイであることを自覚、カミングアウトの末に3年間の関係にピリオドを打つ。一旦帰国するも10ヶ月足らずでベルギーへ。2011年に現在の相方と出逢い、15年シビル・ユニオンを経て、18年に同性婚し夫夫(ふうふ)生活を営み中。
ブログ:ヨーロッパ発 日欧ミドルGAYカップルのツレ連れ日記
Twitter:@hiquirin