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トランプ暴露本より「アメリカの本音が分かる」話題の3冊
恐れていたとおり、トランプは大統領就任後すぐに国外で人工妊娠中絶を支援するNGOに対する連邦助成金を禁止する大統領令に署名した。また、大統領と議会の上下両院の多数を共和党が占めた結果、最高裁判事は5対4で保守に傾いており、ロー判決が覆される可能性も生まれている。
その嘆きと怒りは抵抗への原動力になったところがある。トランプの就任直後には全米で女性の抗議デモが行われ、推定300万~500万人が参加した。昨年9月に発売されたクリントンの回想録『何が起きたのか』は、最初の週に30万部が売れ、パブリッシャーズ・ウイークリー誌によると、その数字はノンフィクション・ハードカバーとしては12年以降で最大だった。
『侍女の物語』はアマゾンで「今年最も読まれた小説」に選ばれ、動画配信サービスHuluで4月から始まった連続ドラマはエミー賞8部門を受賞した。
続いて起こったのが性暴力やセクハラ被害を告発する「#MeToo (私も被害者だ)」運動だ。昨年10月以降、ハリウッドの大物映画プロデューサーから性暴力やセクハラを受けた女優らが次々と実名で体験を告白し、プロデューサーはハリウッドを追放された。他の被害者たちも名乗りを上げ、有名俳優やテレビ司会者、大物議員らがキャリアを失った。運動はさらにさまざまな業界や分野に広がっている。
前述の知人はため息をつきながら言った。「ヒラリーが勝っていたら、こうした運動は起こっていなかったかもしれない。だとしたら、彼女が負けたことには意義がある。そう思わなければアメリカで生きる希望をなくしてしまう」
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