三菱商、今年度1兆円の自社株買い 28年3月期までに4兆円以上投資

三菱商事は3日、2026年3月期中に発行済み株式の17.13%に当たる最大1兆円の自社株を取得すると発表した。年間配当も10円増額の1株110円とし、株主還元を強化する。写真は同社のロゴ。都内で2017年8月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Shiho Tanaka Ritsuko Shimizu
[東京 3日 ロイター] - 三菱商事は3日、2026年3月期中に発行済み株式の17.13%に当たる最大1兆円の自社株を取得すると発表した。年間配当も1株110円に10円増額する。営業収益キャッシュフローは前年度と同水準の9000億円を見込んでおり、「稼ぐ力」が着実に伸びているとして株主還元を強化する。28年3月期までに4兆円以上の投資も計画する。
自社株買い1兆円のうち、2300億円は1株2291円で公開買い付け(TOB)する。TOB期間は4日から5月2日まで。残る7700億円は5月7日から26年3月31日まで市場で買い付ける。取得した自社株は26年4月に全て消却する。
26年3月期は連結純利益(国際会計基準)7000億円を見込み(25年3月期見込み9500億円)、28年3月期までの3年間で1兆2000億円へ上積みする。営業収益キャッシュフローも1兆4000億円へ増やす。3年間で更新投資に1兆円、拡張・新規投資に3兆円以上を振り向ける。
同社の中西勝也社長は会見で、トランプ米政権による相互関税発表が戦略発表の日程と重なったことに触れ「政治、経済、環境、技術などあらゆる面で不確実性が増大しており、事業の難易度が格段に上がっている」と指摘。「変化に伴うリスクを冷静に見極め、変化に応じて事業戦略を柔軟に大胆に見直すことが重要」との認識に立ち、新たな経営戦略を策定したと説明した。
アラスカのLNG開発については「話は聞いているので検討はしているが、これから良くデューデリジェンスしていく必要がある」とした。
バークシャー・ハザウェイが保有株比率を引き上げていることについては「継続的に投資している。長期的な企業価値向上への期待の表れ。経営戦略や経営姿勢への一定の評価をもらっていると思っている」と述べた。協業については、いろいろ話しているものの、個別案件でもあり詳細への言及は控えた。