最新記事
感染第2波東京都、13日の新型コロナウイルス新規感染119人 累計で8000人突破
都内で新たに119人の新型コロナウイルスへの感染が確認された。写真は7月9日、東京メトロの車両の抗ウイルス処理をする作業員。 REUTERS/Issei Kato
東京都は13日、都内で新たに119人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
陽性者が200人を下回るのは5日ぶり。この1週間合計では1179人となった。
これで都内で確認された陽性者の合計は8046人と8000人を突破。東京アラートを解除し休業要請などの規制を緩和した6月11日以降の陽性者は2383人となった。
この日確認された陽性者のうち、20代と30代が合わせて84人で全体の70%、また感染経路が不明な人は64人で57%を占めている。
1都3県で感染者が増加、感染第2波の懸念
東京都では6月に入り徐々に感染者の数が増え出し、6月下旬から50人を超える日が続き、7月2日から6日間連続で100人を超えるようになっていた。8日は75人と2桁に下がったが、9日には再び3桁台、しかも過去最多の感染者数を記録。以降、12日まで4連続で200人以上の感染者が確認されるようになっている。
こうした状況に対して、菅官房長は11日に千歳市内で行われた講演会で、都内感染者の増加は「この問題は圧倒的に東京問題と言っても過言ではないほど、東京中心の問題になっている」と発言。あくまで感染拡大は一部の問題として緊急事態宣言の再発出をせず、社会経済活動を進めていくことを強調した。
一方、小池都知事は13日「圧倒的に検査数が多いのが東京で、なかには無症状の人が含まれている。GoToキャンペーンとの整合性をどうとっていくのか、無症状の方も出ているなかでどう仕切りをつけていくのかはむしろ国の問題」と話し、菅官房長の発言への不快感をにじませた。
連日100人を超える感染者が確認される背景として、新宿や池袋などの接待を伴う飲食店が従業員に対して集団検査を受けさせていることもあるが、PCR検査の陽性率は5月21日の0.8%から徐々に増え出しており、12日の時点で6.1%となっており、感染第2波が懸念されている。
東京都・新型コロナウイルス陽性患者数
東京都・新型コロナウイルス陽性患者数・累計
PCR検査等の結果
感染者の現在の状況
*「重症」は、集中治療室(ICU)等での管理又は人工呼吸器管理が必要な患者数を計上
*退院者数の把握には一定の期間を要しており、確認次第数値を更新している
【関連記事】
・東京都、9日の新型コロナウイルス新規感染224人を確認 過去最多を記録
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・科学者数百人「新型コロナは空気感染も」 WHOに対策求める
・韓国、日本製品不買運動はどこへ? ニンテンドー「どうぶつの森」大ヒットが示すご都合主義.
2020年7月14日号(7月7日発売)は「香港の挽歌」特集。もう誰も共産党を止められないのか――。国家安全法制で香港は終わり? 中国の次の狙いと民主化を待つ運命は。PLUS 民主化デモ、ある過激派の告白。