米政権、ハーバード大への圧力強化、助成金を追加凍結へ=WSJ

4月20日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は関係筋の話として、ハーバード大学と対立するトランプ政権が医療分野の研究助成金10億ドルを追加で凍結する計画だと報じた。写真は、ハーバード大学に対する連邦政府の干渉に抵抗するよう求める市主催の抗議デモの参加者。米マサチューセッツ州ケンブリッジで12日撮影(2025年 ロイターNicholas Pfosi/File Photo)
[20日 ロイター] - 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は関係筋の話として、ハーバード大学と対立するトランプ政権が医療分野の研究助成金10億ドルを追加で凍結する計画だと報じた。
トランプ政権はハーバード大やコロンビア大学などに対し、学内で親パレスチナの抗議活動を容認し反ユダヤ主義を取り締まらなかったとして助成金の給付を凍結している。
ハーバード大は先週、「私立の教育機関として学問の追求、創出、普及に専念する当大学の価値」を脅かすとして政権側の一連の要求を拒否したが、トランプ政権はその直後、同大への助成金23億ドルの凍結を発表した。
WSJによると、トランプ政権は11日にハーバード大への要求事項を記した長いリストを送付。政権側はこれを交渉の出発点とする機密文書と考えていたが、ハーバード大がリストを公表したことに驚き、追加で10億ドルの研究助成金を凍結する案が浮上した。
トランプ政権はハーバード大をコロンビア大よりも寛大に扱う計画だったが、現在はハーバード大への圧力を強めたいと考えているという。