イラン外相、22日に中国訪問 米国との核交渉巡り協議へ

イラン外務省のバガイ報道官は21日、アラグチ外相(写真)が22日に中国を訪問すると発表した。18日の代表撮影(2025年 ロイター)
[ドバイ 21日 ロイター] - イラン外務省のバガイ報道官は21日、アラグチ外相が22日に中国を訪問すると発表した。26日にオマーンでイランの核問題を巡る米国との協議が予定されており、これに先立ち中国と意見交換を行う。
バガイ氏は「イランと米国の間接協議の進展について、中国に説明し協議するのは当然のことだ」と述べた。中国は核交渉のプロセスにおいて建設的な役割を果たせるとの見解も示した。
トランプ米大統領は就任以来イランに対する圧力を強めており、イラン産原油を精製する中国の独立系小規模製油所に初めて制裁を課した。
バガイ氏は「最大限の圧力をかけるという(トランプ氏の)政策は、イランだけでなく他の国も標的としており、貿易の自由に反する」と指摘した。中国に関して、米国は制裁によって新興国間の協力関係も破壊しようとしていると非難した。
中国外務省の郭嘉昆報道官はアラグチ氏の訪中について、「中国とイランはあらゆるレベル、さまざまな分野で交流と接触を続けてきた」とした上で、「現時点では提供できる情報はない」と述べた。