対米貿易協議は難航も、韓国大統領代行が指摘 24日に会談

韓国の韓悳洙大統領代行(写真)は21日、今週ワシントンで行われる米韓の貿易協議について、有意義な協力関係の始まりになる見通しだが、交渉は容易ではないかもしれないと述べた。3月の代表撮影(2025年 ロイター)
Joyce Lee Hyunjoo Jin
[ソウル 21日 ロイター] - 韓国の韓悳洙大統領代行は21日、今週ワシントンで行われる米韓の貿易協議について、有意義な協力関係の始まりになる見通しだが、交渉は容易ではないかもしれないと述べた。
韓氏によると、崔相穆企画財政相と安徳根産業通商資源相が米東部時間24日午前8時にベッセント財務長官、グリア通商代表部(USTR)代表と会談する。
政府高官との経済会議に出席した韓氏は、国益優先の原則の下、米国と「冷静かつ真剣」に協議し、互恵的な解決策を見出すために「全力を尽くす」と発言。
「米国との協議のプロセスは容易ではないかもしれず、対米協議が始まる中、多くの期待と不安が生じていることを承知している」と述べた。
協議では貿易収支、造船、液化天然ガス(LNG)の問題を重視するとも発言。ただ、トランプ米大統領は以前、在韓米軍駐留経費の問題と一括で交渉すると述べている。
聯合ニュースによると、米国側との協議に出席する安氏は21日、議員に対し、鉄鋼関税と自動車関税の免除要請を伝える方針を示した。
一方、大統領選の最有力候補と目される最大野党「共に民主党」の李在明前代表の外交政策顧問は、米国との交渉を急いで大幅な譲歩をすれば国益を損なうと主張。現政権は交渉を担当すべきではないと述べた。
大統領選は6月3日に行われる。