新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(27日現在)
■新興国ソブリン債利回りが過去最低更新、コロナショック和らぐ
新興国における自国通貨建てソブリン債の利回りが、今月に入って過去最低を更新している。新型コロナウイルスのパンデミック(大流行)を受けた一時的な借り入れコスト上昇による新興国市場の緊張が和らいでいることがうかがえる。
■米カリフォルニア州、床屋と美容院の営業再開へ
米カリフォルニア州のニューソム知事は26日、公衆衛生当局が安全と見なす州内の地域で床屋と美容院の営業再開を認める方針を示した。同州は新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため導入した制限措置の解除を進めている。
■グーグル、オフィス勤務再開へ 9月に収容人数の3割
米アルファベット傘下のグーグルは26日、オフィスでの勤務を再開する都市を増やす方針を表明した。
■米、中国の香港安全法案は「大きな間違い」 大統領側近ら批判
トランプ米大統領の側近らは26日、中国政府が香港の治安維持を目的に「国家安全法」の制定を目指していることは「大きな間違い」だとして、中国の対応を批判した。
■「米州が新たなコロナ震源地」とWHO警告、ブラジル死者急増も
世界保健機関(WHO)は26日、米州が新型コロナウイルス感染症の新たな震源地になっているとし、とりわけブラジルや他の中南米諸国での感染拡大について警告した。
■仏、自動車業界に80億ユーロ支援 無公害車生産で欧州首位目指す
フランスのマクロン大統領は26日、80億ユーロ(88億ドル)の国内自動車業界支援策を発表した。環境に優しい自動車の生産国として欧州首位を目指すという。またフランスの自動車メーカーに対し、国内での自動車製造を要請した。
■メルク、新型コロナ薬・ワクチン開発の取り組み強化 買収や提携で
米製薬メルクは26日、新型コロナウイルスワクチン2種類の開発に向け、オーストリアのワクチンメーカー、テミス・バイオサイエンスを買収するほか、非営利研究団体IAVIと提携すると発表した。製薬大手の間で加速している新型コロナワクチン開発レースに参戦する。
■香港「金融ハブの地位危うく」、米大統領が中国に不快感=報道官
トランプ米大統領は、中国政府が「香港国家安全法」の制定を目指していることに不快感を示しており、中国による支配が進めば香港が金融ハブにとどまるのは困難という見方を示した。マケナニー報道官が26日明らかにした。
■独、6月29日に社会的距離緩和へ 6日から10人以下の集会も=高官
ドイツ連邦政府と16連邦州の首相は、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)措置を6月29日まで延長する方針で合意した。政府高官が明らかにした。
■英、ギリアドのコロナ治療薬を一部患者に供給へ
英保健省は26日、米製薬ギリアド・サイエンシズとの提携の一環として、同社の感染症治療薬「レムデシビル」を最も効果が望める一部の新型コロナウイルス感染症患者に投与できるよう供給すると明らかにした。
■NY州知事、トランプ大統領と27日会談へ インフラ投資巡り協議
米ニューヨーク州のクオモ知事は26日の定例会見で、トランプ米大統領と27日にワシントンで会談し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で壊滅的な打撃を受けた米経済の活性化を目的とする大規模なインフラ投資について協議すると述べた。
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